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「かんたんファミ1246タイトル完全網羅エミュレータブック」
マイウェイ出版社から2003年に発売されたムック。個性的なレビューを添えて全てのファミコンタイトルを紹介しており、資料としての価値が高い一冊。そこまではよかった。付属のCD-ROMにエミュレーター本体を収録しているのもセーフだろう。だが、「行ったらダメだよ!」などというワザとらしい注意書きを加えつつ、ROMイメージの置いてある違法サイトのURLを掲載しているのはいかがなものか。行ったらイカンものをなぜ載せる?さらに冒頭のページでWIN
MX、Winnyを紹介しているあたり、ROMはこうして手に入れろ!とでも言いたげ。アウト。 |
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「ファミエミュレータ完全ガイド2004」
雄出版(知ってる?)という所から発売されたもの。デザインが上の「かんたんファミ」に似ているため、同じ人たちが作ってるのかと思ったが誤解のよう。中身はやはりファミコンタイトル完全レビューで、画面写真が豊富。昔のゲーム関連のチラシなども多数掲載しており、資料的価値はかなりのもの。さすがに違法サイトのURLこそ載っていないが、ファイル共有に尋常でないほどのこだわりを見せており、まるで「この本に載せてるゲームはすべてWinnyで拾いました」と言わんばかり。エミュレーター本でWinnyを紹介する必然性など本来はまったくなく、そこにこだわる姿勢にこの本の主張を見た! |
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「iP!」2004年5月号
月刊のパソコン誌ではあるが、上の2冊のムックなど比較にならない凶悪さを誇る晋遊舎の雑誌。同誌では以前からたびたびエミュレーターについてのページを設けているが、この号はまず表紙から「犯罪的コピー天国へようこそ」という強烈なキャッチ。自分達のやっていることを自覚しているようだ。中身では「著作権保護のため、白日のもとに違法サイトを摘発する」として、違法ROMサイトのURLを掲載。「我々の目的はただひとつ、非合法サイトの撲滅だ!」って、んなわけねーだろシラジラしい。違法コピーやMODチップ、ファイル共有までバッチリ紹介してくれている。非合法のカタマリはおまえらだ。 |
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「iP!」2004年11月号
同じく晋遊舎の「iP!」なのだが、半年の時を経て「違法サイトの摘発」という白々しい大義名分さえも消滅し、堂々と違法ROMサイトの情報を掲載してしまっている。特集の冒頭には「ROMサイトもバッチリ紹介しちゃいますよ!」と誇らしげな煽り文が踊っているが、アンタらそれは犯罪幇助でっせ。違法サイトがなくなる前に、アンタらの雑誌が廃刊になってしまわないかとドキドキです。筆者はあえて著作権保護のため、白日のもとに違法雑誌を摘発する、とでも書いておけば満足してもらえるでしょうか?ゲーム画面を撮影した数々の写真も、メーカーに許諾とってるわけない、よねえ。 |