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ファイナルファンタジーV ORIGINAL SOUND VERSION | |
スクウェアのスーパーファミコンソフト「ファイナルファンタジーV」で使用された楽曲を、オリジナル音源で収録したサントラ。FFシリーズのサントラとしては初の2枚組でのリリースとなり、素晴らしい楽曲をたっぷりと堪能できるのは嬉しい限りだ。 ポリスター PSCN 5015〜6 1992年 JASRAC表記:なし ファイナルファンタジーV オリジナル・サウンド・ヴァージョン |
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ゲーム紹介
「ファイナルファンタジーV」は1992年12月に発売されたスーパーファミコン用ソフト。同じハードで発売されていた前作「IV」をはるかに凌ぐシナリオの厚みとシステム、そしてクオリティの上がったグラフィックとサウンドには誰もが驚嘆したはずだ。同じハードでありながらここまで進化するものか!と。それは前作を100万本以上上回る売り上げ本数からも察することができる。この頃からFFは「常に進化するRPG」としての評価を不動のものとし、「不変」であることが特徴の「ドラゴンクエスト」とは完全に別の方向へと進んでいくことになる。 音楽はもちろん植松伸夫氏が作曲。シナリオやイベントの増大にともなって曲数も増加、ついにサウンドトラックCDも初めて2枚組みとなった。シナリオを何度も読みこんで製作したという楽曲の数々は、いずれも見事のひとこと。ファンの中にも「Vのあの曲が好き!」という人は少なくない。また、2枚組みになったことで一曲一曲を長く、じっくりと聞けるようになったのも嬉しい。これまでは最悪の場合、すべてのフレーズが流れきっていないのにフェードアウトされてしまうトラックもあったりしたが、今回はすべての曲がほぼ2リピート収録されている。ライナーノーツに収録されている、植松氏とイメージイラスト・天野喜孝氏の対談も興味深い内容。 |
ゲームをプレイすると、サントラがますます楽しめます。 | ||
あえてスーファミか? | 完全移植のPSか? | アドバンスか? |
01 | ファイナルファンタジーV メインテーマ |
ゲームを立ち上げると、最初に表示されるデータ選択画面で流れる楽曲です。多くのプレイヤーが最初に聞くことになるこの曲は、「V」のメインテーマ。この曲はかなり人気ありますね。つい口ずさんでしまう良いメロディ。弦、管などがステレオ音場に広がるように配置され、ハープのアルペジオも加えられたとあっちゃあ「FF者」にウケないわけがない、という王道な編成もグー。キャラの選択画面でも使用されています。 ゲーム中のイベントではかなり初期から使われ、風の神殿への道は断たれてしまった……でも「行かなくちゃ!」とレナが言うシーンでは、いいタイミングで鳴らすもんだな〜、と感心してしまいました。こうして3人+1匹のパーティが結成され、一行は風の神殿を目指します。風の神殿で初めてジョブを手に入れると、ジョブシステムについてのチュートリアルが発生しますが、そこでもこの曲が流れるんですね。同様に、トゥールの村にある初心者の館でのチュートリアルでも聞けます。 また、バッツ・レナ・ファリスが第二世界に通じるワープフィールドに飛び込むイベントや、最終決戦直前では「無」に吸い込まれたバッツたちを暁の4戦士が助け出す場面で使用。まさにメインテーマらしく、オイシイところで印象深く使われています。それも人気の理由ですね。 |
02 | オープニング | ゲームのオープニングで流れるイベント曲で、4分を超える大作!冒頭の城のグラフィックも含め、「IVからさらに進化している!」と感じるはず。イントロがPANで回ってます。そして入ってくるボイス音色が美しい……。ゲーム全体を通してもっともオーケストラを意識した楽曲ではないでしょうか。 2分あたりからの展開は映画音楽的でグー。植松氏お得意の「ズーン」に乗せて、メインテーマのモチーフがダークなアレンジで現われます。弦の低音の音色もゾクッとくる出来です。世界に何かが起こっている……本作のとっかかりは「風」、そしてそれが「止まった」とは……? その後の3分19秒からは、メインテーマがスロウな暖かいアレンジで奏でられます。一人の青年とチョコボがたき火にあたっておりますが、そこに超巨大隕石接近?!そして大地に墜落!いったい何が……。このように、楽曲の展開はイベントに合わせて完全にシンクロした作りになっています。こういった試みもまた「映画的」であり、後のCGムービーの演出にも活かされてます。 |
03 | 4つの心 | メインテーマの別アレンジで、フィールドで流れる曲です。軽めなマーチングアレンジとなっています。船で海上を移動中もこの曲が流れますね。最初に使われるのはオープニング直後、プレイヤー(バッツ)が初めて操作可能になるシーンでした。 |
04 | 急げ!急げ!! | いわゆるパニック音楽。植松節、とも言えるかな?最近のFFではなくなったタイプの曲です。特にメロがなく、アップテンポなリズムとシーケンスでただひたすら焦らせるタイプのループ曲。ゲーム冒頭、ゴブリンがレナを連れ去ろうとしているところをバッツが目撃するシーンで初出。そのままゴブリンとのバトルに突入しても流れ続けます。またその直後のイベントでも、ゴブリンとの連戦でイベント・バトルに通して使用されています。 カルナック城の制限時間つき脱出イベントでは、バトルも通してずっとこの曲が鳴り続けます。この曲が最も活かされており(まさに「急げ!急げ!!」)、かつ最も長く聞くことになるイベントでしょう。変わったところでは、シド・ミドが飛空艇を改造するシーンで使われ、この時はさらにテンポが倍速近くまで速められています。 |
05 | レナのテーマ | ある意味、パーティの中で唯一「テーマ曲」と言えるものがあるレナ。キャラとしての重要性が現われていると言えるでしょう。メインテーマのモチーフもベル系の音色で顔を出しています。ベースの低音が曲全体をビシッと引き締めているのもポイントです。 初出はゲーム冒頭、バッツに助けてもらったレナがお礼を言うシーン。その後ガラフと出会い、レナ・ガラフと別れるまで流れ続けました。また、「北の山」の山頂ではレナが飛竜の傷を癒してあげる場面で使用され、彼女の人柄が表現されています。ゴーンで罠にかかりロンカ遺跡に落とされたレナが、ファリスを姉と知る会話シーンでも使用。「姉さん!」「言えなかったんだ……」。 レナと関係なく、記憶を取り戻したガラフとクルルの再会シーンにも流用。この時、レナは気絶しています……。が、直後に目覚め、同じく目覚めたタイクーン王との再会。やっと、この曲がここで使われた意味がわかります。ファリスの本名がサリサだということが判明するのもこの時でした。 後に、飛竜草を食べるのをいやがる飛竜に、レナ自ら飛竜草を食べてみせるシーンで使用。飛竜草は人間にとっては猛毒であり、飛竜のためとはいえ危険を冒してそれを食すレナの性格がにじみ出ている好イベントです。「レナと飛竜のテーマ」としても印象深いですね。 |
06 | ダンジョン | 「IV」と同様、3拍子のダンジョンBG。ハープのアルペジオとストリングスが、やはり何とも言えない冷ややかさを醸し出しています。なんか、パーカッションやSE系の音色とそのパンニングに、「FFVII」に通じるものを感じますね。ステレオでの遊びがふんだんに行われている楽曲。テレビのスピーカーでどれだけの効果が出るのだろうか? 初出は「海賊のアジトへの洞窟」。以後、ウォルスの塔、地下大河、ギルガメの洞窟、イストリーの滝で使用。ダンジョンごとに「封印されしもの」「呪いの地」などが使われることの多い本作では、このダンジョンのテーマはそれほど出番が多くありません。そのかわりということでもないでしょうが、ダンジョン以外での使用も多く、各地の隕石の内部やウォルス城の配水塔内部、バル城の地下で使用されています。いわゆるありがちな「おどろおどろしいだけのダンジョン音楽」では、このような流用はできなかったことでしょう。 |
07 | バトル1 | おなじみのイントロから、ブラスがメインの勇ましい戦闘曲。ストリングスの緊張感もいいかんじ。センターにいるベースもなにげにかっこいいリズムを刻んでます。L、C、Rの音色のバランスがとてもグッド。すべてのパートがきちんと聞こえ、楽曲全体がよくまとまっています。 オメガとの戦闘ですらこの曲ってのはいかがなもんでしょう? |
08 | 勝利のファンファーレ | おなじみのファンファーレ。左側で鳴っているオルガンが新要素かな。グリスとかあったり。 |
09 | レクイエム | 戦闘での全滅時に流れます。悲しいです……。他への流用はなし。オメガや神竜にはさんざんやられましたねぇ……。植松氏の「チャイコフスキー好き」が現われていそうな予感。 |
10 | おれたちゃ海賊 | どことなく西部劇を思わせる曲調。構成楽器がそう思わせるんでしょうね(ティンパニはアレにしても)。アコースティックギターのシミュレートはスーファミではちょっと厳しいものがあるかも……雰囲気は出てるんだけどね。もちろん海賊のアジトのBGとして使用されてます。その後、トゥールの村でファリスが子分たちに別れを告げるシーンでも流れます。「長い旅になりそうだ」、と。この時にファリスにはある種の決意と確信があったのでしょう。 |
11 | 街のテーマ | FFの街と言ったらこういう雰囲気が定番。現在にも通じるかな?「V」をプレイしていない人に聞かせてもたぶん「町の曲でしょ?」と言うのではないでしょうか?最初に使われるのはトゥールの村。「街のテーマ」なのにいきなり「村」かい!という揚げ足取りはやめておきましょう。ダンジョンと同じく、他に町で使われる楽曲が複数あるため、この曲の出番はやはり多くありません。 使用場所:ウォルスの町、ジャコールの町、クレセントの町、ルゴルの村、ムーアの村 |
12 | おやすみなさい | 主に宿屋やテントで休んだ時に使われる回復ME。「IV」ではサントラでカットされていたこのテのMEですが、「V」のサントラは2枚組になったことで収録されました。めでたしめでたし。 |
13 | 封印されしもの | 拍で打ち鳴らされるティンパニーの重さがズッシリと響いてきます。クリスタルを思わせるアルペジオも効いてますね。ラストで顔を出すクラビ系の音色もイイ。初めて聴けるのは風の神殿で。後に封印城クーザー、孤島の神殿でも聴くことができます。ダンジョンの中でも特に「神殿」を彩るBGです。 |
14 | 呪いの地 | なんだかんだ言ってもティンパニー+ピアノの低音って「FFっぽい」かんじ。L・Rでちょっとズラして鳴ってるタムも面白いですね。リバースSEのもとはシンバルかな?最初は船の墓場のBGとして使用。次にカルナックの町のBGとして聞くことができます。ん?町が「呪いの地」?ってことで、ここカルナックは普通の土地ではなさそうだ、ということが匂わされているわけです。そういう意味では、滅びの町ゴーンでの使用なんかはその最たる例ではないでしょうか。 |
15 | 幻惑されて | メインテーマのアレンジ。このモチーフってけっこうゲーム全編でフィーチャーされてるんですよね。初出は、船の墓場においてセイレーンが出した幻にバッツらが惑わされるシーン。愛する者の幻覚を見せるとは、なんと卑劣な……。メインテーマのアレンジが流れることで、プレイヤーもすっかり幻惑されて……えっ、されてない?強い心をお持ちのようじゃな。 後に、ウォルスの塔でのガルラとの戦闘直前に流れます。ここではガルラが「幻惑されし者」なわけですね。カルナック城の地下牢、ロンカ遺跡「土のクリスタル」、ケルブの村におけるガラフとケルガーの再会シーンなど、幻惑とは関係なさげな場所での流用も多いです。 |
16 | ハーヴェスト | 「FFIV」アレンジバージョンからのフィードバックか、ケルト風味な楽曲。スーファミ音源とは思えない出来です。ただ、メロを受け持っている楽器音のせいだと思うんですけど、ゲーム中で流れると少々やかましいこともあります。ちょうど人の耳につく周波数帯なんですね。 カーウェンの町のBGとして流れるほか、イストリーの村、ケルブの村などで耳にすることができます。 |
17 | 銀嶺を行く | ベースのズンズン感がFFには珍しい色合い。左でアコギ、Rでエレキが鳴っています。後半はオルガンがセンターでメロをとり、合間に挿入されるPANの振られた3ポイントのメロトロンのような音色も面白いですね。ややアニメのサントラチックなロック曲という印象ですが、妙にシーンとは合っているから不思議です。初出はカーウェンの町の北にある、その名も「北の山」。第二世界の飛竜の谷でも使用されています。 |
18 | 危機一髪! | 全体が低音で構成されていて重い曲調ながらも、間でせわしなく動くシンセ・ストリングスが焦燥感を出しています。遅いテンポにも早いテンポにも取れる楽曲。初出はトルナ運河で渦巻きに巻き込まれ、カーラボスに襲われるイベント。他にも、「V」最高の使用頻度で使われます。それっ! 「北の山」でマギサのワナにかかって毒に冒されるレナ ウォルスの塔の近くに隕石が落ちるシーン 火力船の中でカルナック女王が襲いかかってくるイベント 火のクリスタルの力が暴走してくだけ散るシーン クレセントで地震が起こり火力船が沈んでしまう場面 ゴーンで罠にはまるシーン ゴーンの地下からロンカ遺跡が浮上するシーン 第二世界でキャンプをしてるところにアブダクターが現われるシーン 長老の木内部で皆を守るためにエクスデスに立ち向かうガラフ イストリーの滝に現われるリバイアサン ……こんなにありましたか。 |
19 | バトル2 | チャーチオルガンのイントロが印象的なボス戦BGM。このオルガンはやはり、エクスデスの存在を匂わせているのでしょうか。ストリングスの緊迫感もバッチリで、後半の変拍子も面白いですね。初出は風の神殿でのウイングラプター戦。その後、ほとんどの中ボスとの戦闘で使用されます。また、いわゆる「敵」ではありませんが、召喚獣との戦闘でも使用されています。 オーディンとのバトルは1分という時間制限のためか、さらにテンポを早くして使われていました。「V」はこういった遊びも印象的でしたね。 |
20 | 大いなる翼を広げ | これこれ!「FFV」の中で個人的にイチオシなのがこの曲。初めて飛竜が飛び立った時の鳥肌は忘れられません。シーンとのマッチングということでは最高の楽曲。曲自体もとってもイイ曲なのだ。「チョコボレーシング」でもカバーされてます(こっちもカッコイイ!) 後にクルルが飛竜を駆って、ガラフのいるモーグリの村へ向かうイベントシーンでも使用されました。 |
21 | 王家の宮殿 | いわゆる宮殿BGM。ファンファーレ調のイントロがいかにも「城」という雰囲気で、なんとも華やかです。初出はウォルス城で、後にレナの故郷・タイクーン城やカルナック城でも流れます。 |
22 | 火力船 | あれ?後半いきなり拍が変わるんだよね。最初聴いた時にけっこう意表をつかれました。文字通り、カルナックの火力船で使用されるマーチ調の楽曲です。また、すっかり落ち込んだシドが、ミドに励まされてやる気を取り戻すイベントでも使われ、シドのテーマ」的な意味合いもあるようです。 |
23 | 脱出! | メインテーマのモチーフを持ったパニックBG。右側で鳴っている木琴がミョーにリアル(そういえば木琴ってあまり使われてないよね)。ウォルスの塔一帯が突然沈みはじめ、バッツたちが海に投げ出されるシーンが初出。そこにシルドラが現われ、一行を救ってくれました。また、ロンカ遺跡では何物かに操られるタイクーン王の手によって窮地に立たされるバッツたちを、初登場のクルルが援護するシーンで流れます。「救出のテーマ」? ロンカ遺跡の墜落シーンや、ギードのほこらが沈むイベントでも流れます。 |
24 | 離愁 | こういう曲が実は植松氏の真骨頂だったりするんです。かろうじて生きていたシルドラとファリスの束の間の再会イベントが初出になります。最後の力を振り絞って皆を救ってくれたシルドラとの別れを、いっそう切なくした楽曲です。ただ哀しいだけじゃない曲調が心に染み込みます。後の第三世界で、シルドラとは海賊のアジトで再会しますが、そのシルドラはすでにファリス以外の者には見えない存在となっているのです……。そんな切ないイベントでも流れました。 ロンカ遺跡で、タイクーン王が自ら犠牲となりファリスたちを助けるシーンでも使用されます。こちらも、ファリスにとっては「愛する者との永遠の別れ」であり、シルドラといい父親といい、彼女は大切なものを失う悲しい運命にあるようです。 他にも以下のような「離愁」シーンで印象的に流れました。 ・我が身を犠牲としたゼザとガラフの別れ ・バッツらをかばって命を落とすガラフとの別れ ・レナのためにフェニックスとして転生した飛竜 |
25 | 古代図書館 | なんだか妙に印象に残る楽曲。図書館自体の雰囲気、出現モンスターのイメージともマッチしてたからでしょう。パーカッションの音色チョイスも面白いんですが(特にギロ)、キックが左・スネアが右という、リズムの思いきったパンニングもグッドです(で、ハイハットがセンターに)。 シドがロンカ遺跡の砲台について説明するイベントでも流用されていますが、こちらは図書館とは関係ありません。強いて言えば本を読んでいましたが。 |
26 | 回想 | 音数の少ない寂しげな、それでいて神秘的な曲。途中で顔を出すボイス音色の質が高いと思いません?スーファミだよ?タイクーン城でのレナとファリスの会話イベントで流れ、強く印象に残っています(このイベントは回想ではないけどね)。後に、父を失ったふたりが語らうシーンでも使用されます。いやでも前述のシーンを思い出され、やっと姉妹揃って父と再会したと思ったら……曲による印象付けにより、悲劇はより悲しく、切なくなるのです。 回想という意味では、古代図書館クリア後の火力船で、ガラフが記憶を取り戻すイベントで使用。ミドをきっかけにして、クルルを思い出し……そこからは記憶をすべて取り戻すのは容易なことだったようです。ここで初めて、エクスデスの名が語られました。 さらに、父の名を「ドルガン」と語るバッツに驚くガラフとケルガー……なんとバッツの父は、「暁の4戦士」としてガラフたちとともにエクスデスと戦っていたのです。数奇な運命とはこのことではないでしょうか。また、エクスデス城にかけられた幻を打ち砕くためにケルガーが己の命を犠牲にするシーンや、ギードが「エヌオー」について語るシーンなど、回想シーン以外でも便利に使いまわされています。 |
27 | ムジカ・マキーナ | 左から右にかける音色ってハイハットかな?うしろで低くブイーンブイーンと唸っていたり、途中でサイレンのような音色が鳴ったり。楽曲のフレーズとは一見関係ないように、いろんな音色が飛び回っています。「マキーナ」は「FFX」にも出てきた「マキナ」、つまり機械を意味します。「ムジカ」は「音楽」の意味です。「音楽の機械」「機械による音楽」「機械のある風景の音楽」といろいろな意味に取れますが、場面で考えると「機械のある風景」ということではないでしょうか。曲調・タイトルともに、まさに場面にマッチしています。 ロンカ遺跡およびカタパルトのBGとして使用。 |
28 | いつの日かきっと | レナのテーマのモチーフ。印象付けが巧妙です。サントラではこの位置ですが、初めて聴くのはゲーム序盤も序盤、再度バッツに助けられたレナがお礼を言うシーンでした。「風の神殿へ」を連呼するレナとガラフを見て、バッツが同行を決意します。 また、トゥームの村から出発後のバッツ・レナの会話シーンでも印象的な使われ方をしてます。クリスタルが世界にとっていかに大切な存在であるか……そしてそれを守る決意を固める4人。ゲームの動機付け、とっかかりとして非常に重要なイベントです。 レナのテーマのアレンジではあっても、他への流用もあります。船の墓場でファリスが女であることが判明し彼女が生い立ちを語る場面や、クルルが亡きガラフのアビリティを受け継ぐシーンなど。レナのアレンジを使う必要のある場面なのかは疑問ですが……曲が良すぎて使いたくなるのでしょうね。 |
29 | ん? | パーカッションとベースだけ。よく聴くと「ぐおーっ」てイビキみたいな音も聞こえてます。初出はトゥールの村で、寝ているファリスにドキドキしてしまうバッツとガラフ。頭上にはハートマークまで……。他にはタイクーン城で、バッツがベッドから落っこちる場面や、ロンカ遺跡でガラフとはぐれた?というイベントでも短く使用。言わば、コミックシーンのテーマ。また、なぜか寝ていたバッツが目を覚ます場面での使用が妙に多いです。 クレセント付近の森で黒チョコボを発見するシーンでも使用。これなんか、まさに「ん?なんだなんだ?」でしょう。チョコボ関連のイベントでの使用が多いのも特徴で、チョコボの森のBGとしても使用されているほか、ロンカ遺跡→カタパルト移動後の「いっぽうそのころ…」シドとミドが黒チョコボを森に戻すシーンでも耳にすることができました。 デスバレーに落ちてしまったバッツとクルル、ボコをファリスが救出するシーンでも使われています。途方に暮れる2人+1匹のもとに垂らされた一本のロープ……「ん?いったい誰が?」という意味合いでしょうか。ん?ゲーム音楽に意味合いを求めすぎですか? |
30 | マンボdeチョコボ | 「ふうっ!」このマンボMCの人声サンプリングがすべて。これだけでみごとにマンボ。シェーカー、ギロもイイっすね〜。クレセントの森で黒チョコボを捕まえると聞くことができます。黒チョコボ搭乗中ももちろん流れます。 |
31 | はるかなる故郷 | アコースティックギターやハープなどを多用している本作の楽曲ですが、この曲こそが集大成と言えるでしょう。「V」の中でも、ファン人気の非常に高い曲です。トゥールの村で夜、ひとり両親のことを回想するバッツのイベントにて初めて聞くことになります。関連して、バッツの生まれ故郷リックスの村でも流れます。主人公ながらテーマ曲のないバッツですが、間違いなくこれが「バッツのテーマ」でしょうね。 |
32 | 想い出のオルゴール | オルゴールでワルツ。植松氏が「FFは必ず1曲ワルツが入ってるんです」と公言しているのはFF音楽ファンならば常識でしょう。リックスの村の(もと)バッツの家で、オルゴールを調べると聞くことができます。 |
33 | 飛空艇 | 文句なく、FFの飛空艇BGMとして王道な楽曲。勇ましいラッパに疾走するようなストリングス、そして打ち鳴らすティンパニ……そういえば「V」って、全体的にけっこうな頻度でティンパニが使われているよね。土のクリスタルを探して……発進!というところですが、まだまだ物語は序盤なのでした。 |
34 | 覇王エクスデス | なんとなくシンフォニックメタルのイントロのような楽曲、エクスデスのテーマ。ロンカ遺跡で土のクリスタルまでもが崩壊、そしてエクスデス復活という場面で初めて流れ、絶対的なインパクトを与えてくれると同時に、「たぶんこの曲、ボスのテーマなんだろうな……」と予想させてくれるわかりやすい曲です。後半ではボーカリーズに混じって、エクスデスの笑い声にも聞こえる低い音色が動き回っています。 その後もエクスデスに関係したイベントで多数使用。 ・第二世界でさっそくエクスデスに捕らえられたバッツ達が、 ガラフ撃退に利用されてしまう「大鏡」のイベント ・焼き払われるムーアの大森林 ・長老の木に現われるエクスデス ・エクスデス城での直接対決直前 ・レナの身体を乗っ取ったメリュジーヌがバッツたちに襲いかかる ・エクスデスによっていくつもの町や村が「無」に吸い込まれる ・最終決戦直前、次々と地上の町を無に吸い込んでいくエクスデス などなど。 最も笑ったのは、ギードのほこらにエクスデスが現れるイベント。トゲに姿を変えてって……マヌケすぎ!曲がもったいねー!という感じですが、そういやエクスデスってもともと「木」だったっけ。「木」がラスボスかよ……という感じがしないでもないです。なにが「覇王」だっつの! |
01 | エクスデスの城 | エクスデスのモチーフ入ってます。それにしてもラッパのフレーズだけがなんかコミカルに浮いて聞こえるのは私だけ?フレーズによっては変拍子にも聞こえるけど4/4。エクスデス城に付随した、バリアの塔でも使用されています。また、ふたつのパーティに別れて進むフォークタワーのBGとしても使われています。 |
02 | 暁の戦士 | カッコイイ!の一言。ストリングスの旋律がシビレます。しかし、残念ながら「暁の戦士」に関するイベントではほとんど使われていません。初出は飛竜に乗ったガラフが単身エクスデス城に進入するイベント。おかげでガラフのテーマ、と解釈してしまいがちになります。古代図書館におけるギードとの作戦会議にも流用されていますが、もちろんギードは四戦士ではありませんね……。また、海底に潜れるように改造された飛空艇でカタパルトを出発するシーンにも流用。 なぜかフェニックスの塔のBGとしても使用されています。作ってはみたものの、イマイチ効果的な使いどころに恵まれなかった曲。思いきって削ぎ落としてもよかったのでは? |
03 | ビッグブリッヂの死闘 | 「FFV」人気ナンバー1楽曲と言っても過言ではないでしょう。ちょっとパープルっぽい?ベースとオルガンだけになるところなんか特に……。全体としてはロックや西部劇テイスト、ロシア民謡など、いろんな要素が詰まってる、飽きさせない曲です。ギターの音色がもっといい感じにシミュレートできたらかっこよさ倍増するだろうな。そういう意味では「BLACK MAGES」でのアレンジは珠玉です。 もちろんビッグブリッジの怒涛の連戦で使われ、移動・戦闘に通して流れました。途中でギルガメッシュ戦も挟んでいたことから、以後はギルガメッシュ絡みのイベントで流用されていきます。ゼザの船団にギルガメッシュが攻めてくるイベントや、彼とのバトルで度々使用。そのため「ギルガメッシュのテーマ」と言った方がしっくりくる人もいるでしょうね。 中でも印象的なのは、ネクロフォビアとの闘いの最中にギルガメッシュが現れる場面。苦戦するパーティの前にさっそうと現れ、いつの間にか主人公との謎の友情に目覚めたギルガメッシュは、自ら犠牲となってネクロフォビアと相討ちに……。そんな彼の登場も、もちろんこの曲が飾ってくれました。このイベントは場合によっては発生しないこともあり、これを見たか見なかったかが、ギルガメッシュやこの曲に対する思い入れに繋がってくるでしょう。 気になるのは、ゲーム中の地名としての表記は「ビッグブリッジ」なのに、曲名が「ビッグブリッヂ」になっている点。また、植松氏のオフィシャルサイト「植松伸夫です。」の「THE BLACK MAGES」を見ると、そこでは「ビッグブリッジ」になっているんです。いったいどれが正しいの?なんで「ヂ」なの? |
04 | 未知なる大地 | 第二世界のフィールドBGMです。ディレイをシミュレートしたスネアの音色が面白いですね。これ、ほんとにディレイかけてるのではなく、おそらく少しずつベロシティ弱めてるんだろうな(もしくはそういうサンプリング)。トラックの制約から出たアイデアでしょうね。地味ながら、音階を持っているかのようなハイハットの音色変化もうまい。特にリズムが凝りまくっていますが、なんだか不安の拭えない全体の曲想もしみじみと味わい深い秀作です。 |
05 | モーグリのテーマ | おなじみ、モーグリのテーマ。モーグリの存在がチョコボほどメジャーになりきれてないのが残念です。この曲は第二世界で初めて登場する「モーグリの森」で聞くことができます。地下大河でのモーグリ救出後も使用され、その後に行くことができるモーグリの村でも流れています。 それだけではありません。なぜかマジックポットやものまねしゴゴとの戦闘でも流れます。単なる流用ですね。 |
06 | 暁の城 | けっこう音の配列はシンプルなのにかっこいい。後半の盛り上がりもイイっす。アタマにファンファーレ的イントロを付けることで、通常のお城BGとの共通性を持たせているようです。ガラフが王を務める、第二世界のバル城のBG。「暁の城」とは、かつての暁の4戦士が治める城という意味で、もちろんゼザの治めるサーゲイト城でもこの曲が使用されています。また、城ではありませんが、ゼザの船団でも使用されていました。 |
07 | 深い碧の果てに | こういうのももはや定番ですよね。潜水艦に乗っている間に流れる海底BGです。海の上を船で…というのは古今東西のRPGにありましたが、海の中というのはなかなかないアイディアでした。後に「ドラクエVI」にパクられちゃいます(問題発言?)。 序盤、右側で鳴ってるのは何の音色でしょ?弦のディレイ?ギードのほこらでも使われていますが、ほこらは水没した後ということで、海中です。水没してるのに普通に上陸できるあたりはナゾですが……。ものまねし・ゴゴがいる、第三世界のウォルスの塔(海中)でも使用されています。 |
08 | 大森林の伝説 | これもシーンにピッタリ添った楽曲の好例。ムーアの大森林で使用されています。火災発生後もこの曲のままですが、むしろそっちの方が雰囲気はピッタリしているかも。なんか悲壮感ありますし。 |
09 | タイクーン円舞曲へ長調 | 典型的なワルツ。よくシミュレートされていて感心。微妙な音符のタメまで、お見事。レナとファリス=サリサが無事に戻ったことを祝うタイクーン城での宴イベントに流れます。「FFVIII」でも聞いたかのような錯覚を覚えてしまいますが、流れてませんよ。 |
10 | ボコのテーマ | もちろんチョコボのアレンジ。「マンボdeチョコボ」同様、こちらもなんとなく南国の匂いがします。作曲したのは夏?激務に追われて、海外へのバカンスを夢見ていたのでしょうか、植松氏は。第三世界でのボコとの再会シーンに流れ、以後ボコに乗っている時はこの曲が流れます。 |
11 | 新しき世界 | 冒頭、メロディとユニゾンで鳴っているベルの音色がとっても美しい楽曲。ボイスとオルガンが混じったような音色も個性的。こちらは第三世界でのフィールドBGです。エクスデスの掌の上で「生かさず殺さず飼われている」かのような、そして明日にも消されてしまうかもしれない第三世界に、ピッタリとはまっていると思います。植松氏って、ただ明るいだけの曲よりも、哀愁のある曲の方が得意なんでしょうか? 初めて聞くことになるタイミングは、古代図書館で封印の本を手に入れた後になるでしょう。 |
12 | 封印の書 | ズウゥ〜ん、っていう音色の効果がすごく好き。薄〜くなってる低音の弦も効いてます。よく聴くと、フクロウの鳴き声のような、もしくは人のうめき声のような不気味な音色もたまに鳴ってますね。これテレビのスピーカーじゃわからんだろーな。初出は第二世界の封印城クーザー「封印の間」。なぜクーザーで使われているかは、古代図書館における「封印の本」イベントを見ればわかります。「封印の本」が示すのは、伝説の武器の封印の解き方。封印の武器があるのはクーザー……ということで、曲によってイベントに密接な繋がりを持たせているのがわかります。まさにこのイベントのための曲なんですね。 関連したイベントでは、ピラミッドクリア後にバハムートが出現する場面で使用。北の山の山頂でバハムートが出現するシーンでも同様に流れます。また、関係はないですが蜃気楼の町のBGとしても使用されています。 |
13 | 古き土の眠り | なんだ、右の方で鳴ってるドンカマ(笑)。耳コピ用か?それはともかく、サントラではかなり後期に位置しているこの曲ですが、第一世界で「ジャコールの洞窟」に入れば聴くことはできます。しかしこの洞窟が本当の意味を発揮するのはゲーム終盤になってから。しかも立ち寄らなくても問題ない場所です。知らないとスルーしてしまう場所ですが、知ってる人にはわりと便利な稼ぎ場所でしょうか?ドクロイーターとか。 また、同じく第一世界の段階でも「流砂の砂漠」に立ち寄ることで、そこでBGとして流されているのを耳にすることができるはずです。しかしこの曲名、そしてサントラ上での収録位置が示しているのは、即ち「ピラミッド内部」で使われている曲である、ということでしょう。第三世界になってから「流砂の砂漠」に足を踏み入れると、流砂が止まってピラミッド内に入れるようになるのです。この際、バッツたちがそのことに気付く演出が挿入されますが、その段階で流れているのはフィールドから引き続いて「新たな世界」。そしてピラミッドに入ると流れてくるのがこの曲なんですね。言われてみればロケーションの雰囲気を組み込んだような、エジプト風味のフレーズもそこかしこにありますね。 (補足説明:肌村さん thanks!) |
14 | 虚空への前奏曲 | SEてんこもりな曲。イントロの拍子のつかみにくいことったら。13曲目との共通性もちょっと感じますが、舞台・シナリオともに関連性は薄いため、おそらく私の気のせいでしょう。初めてクーザーで武器の封印を解いた後に挿入される、次元の狭間でのイベントが初出になります。エクスデスがしもべとなった魔物たちにバッツらの討伐を命ずるイベントシーンです。が、なんと言ってもメインは、次元の狭間のBGとしてではないでしょうか。かなり長い距離を、この曲にお供してもらうことになりますから。 |
15 | 光を求めて | 進め進め!ってな行進曲。次元の狭間・ラストフロアで流れます。いよいよ最終戦だ!気を引き締めつつ、ガンガン行くぞっ!という感じでしょうか。マップやシチュエーションの雰囲気はなく、あくまで主人公視点の曲調となっているように思います。ちょっとFFVIIのメインテーマのフレーズがないこともない? 個人的には、ラストフロアは戦闘も通してこの曲でいってほしかったナァ(ボスは別として)。バトルのたんびにいちいち「バトル1」になるのは、この曲でノリノリになっていたせいかはっきりいって興醒めでした。 |
16 | 決戦 | イントロのベンドきもちわるっ(笑)!右・左で打ち鳴らすパーカッション(タム?)がどこか密林風(エクスデスが「木」だから?)。と思ったら、テンポアップして緊迫感のある戦闘曲に変化します。回転するクラビのような音色がうまいですねー。なんかドラクエとかクロノとか、いろんなものをこの曲に感じます(笑)。それにしてもコレ、コピーするのえらい難しそうだな……。 初出は長老の木内部における、ガラフとエクスデスの直接対決(もちろんこの時は倒せません)。続いてエクスデス城での直接対決でも当然使われています。次元の狭間での、正体を現わしたエクスデスとの決戦でももちろん使用されてます。言うまでもなく、対エクスデス戦専用バトル曲ですから、エクスデスのモチーフも当然入ってるわけです。 |
17 | 最後の闘い | FFのラスボスBGってドラクエとは正反対な方向に行ってて面白いです。FFはどっちかと言ったらロックですから。音色じゃなくて、フレーズが、ですけど。このままメタルアレンジにしてもイケそう(後に「TBM3」でロックアレンジされてますので聴いてみてね)。もちろん、ネオエクスデスとの最終決戦を彩ってくれる楽曲です。 |
18 | 静寂の彼方 | 嵐の後の静けさとでも言うか、ゲーム中においては最高の雰囲気を作っていました。ネオエクスデス撃破後、ロールテロップが流れる部分で流れたものです。バッツたちは無の中で……。最初の部分はノンモンでもいいぐらいだったよね。3分46秒からは「世界が……再生していく……」「さあ!もとの世界へ!」のところ。このあたりではプレイヤーもエンディングだということを確信し、コントローラーを放して画面を見つめていたはずです。 |
19 | 親愛なる友へ | 英語で「ディア・フレンズ」。アレンジ盤のタイトルにもなったこの曲は、エンディング第二段階と言いますか、シド・ミドの元に届いた手紙に乗せてのエンディングイベントで聴くことができます。ギターに果敢に挑戦してます! 何度かプレイしてるとわかるんですが、この手紙の主ってプレイ内容により(?)変化するんですよね。いろいろな条件が噂されておりまして(敵にトドメをさした率とか、戦闘不能回数など)、気になったので「誰も戦闘不能にせず、トドメを分散してやらせる」プレイをしてみたところ、クルルになりました。ワケわからん!もちろんガラフのデータも引き継いでいるんだろーけど。 |
20 | ファイナルファンタジー | プレリュードかな?と思わせつつ、この音色でこのフレーズを!って感じ。やられました。ちなみに「V」以降、この曲は正式に「ファイナルファンタジー」と呼ばれるようになりました。これまでは「オープニング」などと言ってましたが、今回オープニングじゃないし。新作のテレビCMで流れるほどに認知されるのはこの後。ファンとしては毎回、どこでこの曲が来るのかということも楽しみのひとつになってます。 いろいろと展開する「V」のエンディングですが、この曲は長老の木の前でガラフの魂に語りかけるクルルのもとに、仲間が集まるシーン……ううっ、泣けます。ゲームの中のドット絵の演技で泣けるっつーのは、スゴイことですよ。シナリオに没頭(シンクロ)した人ほどグッとくるはず。もちろん、音楽の力も大きいです!っていうか、FFファンでこの曲で泣けない人はいないでしょ? |
21 | エンドタイトル | 「大いなる翼を広げ」の超イカしたアレンジから。もう背筋ゾクっ!っすよ。これで3分くらいひっぱります。そのあとはメインテーマに展開していく、総計8分を超える一大組曲。感動大作! |
22 | プレリュード | あれ、そういえばと思ったらここにいました。「風の神殿」の「風のクリスタル」がある部屋で流れるのが最初です。続いて「ウォルスの塔」の「水のクリスタル」、カルナックの「火のクリスタル」でももちろん使用されます。「炎の心・勇気、水の心・いたわり、土の心・希望、風の心・探求」……アナタの中では、どれが最も大きいでしょうか? 毎度おなじみ、エンディング後のスクリーンセーバー(?)でも使われています。クリア後の余韻をこの曲とともに感じることは、ファンにとってはもはやお約束と言ってよいでしょうね。まあ曲名の「プレリュード」ってのはお約束ってことで、気にしない方がいいでしょう。この曲の固有名詞だと思いねぇ。 |
23 | ファンファーレ1 | いわゆるジョブ獲得ファンファーレ、重要アイテム入手ファンファーレとでも言いましょうか。それ以外でも、セイレーンの幻覚から目を覚ますシーンや、エクスデス城が真の姿を現わすシーンでも使用されてます。フルオーケストラで演奏してくれないかな。 カタパルトでは、すっかりはぐれたと思っていたガラフが目の前に飛び出してくるシーンでも使用されてます。バッツたちはビックリしてるし、ガラフにとっての「してやったり!」のファンファーレでしょうか? |
24 | ファンファーレ2 | 同上。ガラフの記憶が完全によみがえった! |
25 | あたしは踊り子 | 大爆笑必至。原曲知ってればなおさらです。ビゼーの「カルメン」ですよ。トゥールの村のパブで聞けます。 |
26 | ピアノのおけいこ1 | おいおい、ドレミぐらいちゃんと弾けよ(笑)。なお、ドレミ出版のピアノ譜「楽しいバイエル併用〜」にもしっかり掲載されていますが、アドバイスに「スラスラと粒をそろえて弾けるように」とあります。あの〜、スラスラ弾いちゃったらそれ、ただのドレミファソラシドではないでしょうか?もしくはCDEFGAHC。わざとヨレて弾かないと、「ピアノのおけいこ」にはならないんです!と、なにをムキになっているんだか。 |
27 | ピアノのおけいこ2 | ちょっと上手くなったドレミ。 |
28 | ピアノのおけいこ3 | ヨレヨレ。ハノンの7番。 |
29 | ピアノのおけいこ4 | ハノンの1番です。ずいぶん上手くなったね、バッツくん。しかも後半なんか早いよ。いつそんなに練習したんだよ? |
30 | ピアノのおけいこ5 | チャレンジャー(ハドソン)かと思った。最後の1音のハズしが見事です。シューベルトも怒るっつーの!「軍隊行進曲」です。 |
31 | ピアノのおけいこ6 | おお!上達したなあ。原曲は「夢路」です。 |
32 | ピアノのおけいこ7 | さらに上達。モーツァルトの「トルコ行進曲」ですね。 |
33 | ピアノのおけいこ8 | はれてピアノマスターに。おまえいつ練習してたんだってば。ドビュッシーの「アラベスク」より。 |
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