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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE
Mini Album [EP] (配信限定)
パッケージイメージ  2005年9月にリリースされた、「FFVII」の正統な続編にして映像作品である「ADVENT CHILDREN(以下"AC")」。そしてブルーレイディスクという新たなメディアを用い、「AC」は更に進化した。全般に渡る映像の再調整はもちろん、30分にも及ぶという新たなカットも大量に追加され、その名に「COMPLETE」を冠して再び我々の前に姿を現した。

 映像が変われば、音楽も当然変わる。可能なものはエディットを駆使して微調整を行い、大幅に改編の加えられたシーンについては楽曲の再構築が行われている。そういった「COMPLETE」のために再度アレンジが行われた楽曲の一部が、オンライン配信限定のミニアルバムとなった。

スクウェア・エニックス
2009年4月10日配信開始
作品紹介

 2005年9月14日に発売された「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN(以下AC)」。ゲーム作品の続編が映像作品であるという前代未聞の試みではあったが、ユーザーからの評価は上々。他のゲーム発CG作品の中でも群を抜く映像、新たな要素を散りばめながらも「FFVII」のファンが見たいものを欠かさない、ツボを心得たストーリーと演出。そして「FFVII」のゲーム中の楽曲をアレンジした劇伴(BGM)もまた、ユーザーの期待を裏切らずさらにその上を行くものであったと言える。

 だが、上を目指すということには終わりがない。「AC」発売後、既に制作スタッフは「さらに上」を見据えて動き出していた。映像的にはまだまだ「やり足りなかった」のだ。状況としては、DVDに換わる新たなメディアとしてブルーレイが世に浸透し始め、次世代ハード「PS3」がそのブルーレイを採用、一方でテレビ放送が「地上デジタル」に移行、家庭にハイビジョンテレビが普及し始め、一般的にも「ハイビジョン」が標準となりつつあった頃。まだまだ上を目指せる、目指さなければならないと「AC」は必然のように進化を始めた。CGは更に精密に描き込まれていくが、「映像が綺麗になりました」だけではウリがないからなのか、はたまた予定はされていたが諸々の制約からカットされたものなのか、合計30分にもなるという新作追加カットも投入。そして「AC」は2009年4月16日、完全版を意味する「COMPLETE」をその名に加え、「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE(以下ACC)」として再び世に放たれた。

 筆者はフルスペックハイビジョンTVとDVDプレイヤーをHDMI接続した状態で「AC」も鑑賞しているが、同様にTVとPS3をHDMI接続して「ACC」を観ると、もはや比べようもないほどに美麗になった映像にまず驚いた。もちろん追加シーンは単純に新作カットとして楽しめるのだが、既に知ったシーンであっても注意深く見てしまうほどに映像の再調整が行われている。その中には「前にも描かれていたが再生装置のスペック的に再現されていなかった」ものもあるだろうし、「ACC化にあたり加えられたもの」もあるのだろうが、すべてのシーンを再び新鮮な気持ちで観ることができた。「AC」を観たことがなくこれから観るつもりのファンには無論「ACC」を勧めたいが、既に「AC」を観たユーザーにももう一度「ACC」を観てほしい。追加シーンによって人物はさらに深く描かれ、また、既存のシーンのニュアンスが微妙に変化していたりもして飽きずに観られるはずだ。

 変化(進化)しているのは映像だけではない。追加シーンが挟まれれば、当然そこに流れる音楽にも変化が求められる。それは単純に編集による「伸縮」で済む場合もあれば、楽曲そのものを練り直す必要が出てくることもあるだろう。結果的に、音楽についてもかなり広範囲にわたる再調整が行われているのだ。もともとシーンに寄り添い、時にはフレーズを映像に同期させて「AC」の音楽構成は行われていたわけだが、それを更に微妙に調整していく作業はまさに「職人技」だ。DTM時代の音楽制作ならではということもあるが、映像の変化に合わせて音楽がどのように追従していったのか、こちらも好きな人にはかなり興味深い要素。中には付けられている曲が「AC」と異なっているもの、「ACC」で初めて追加されたものもある。

 そして、「ACC」のために新たにアレンジされた楽曲の一部が、配信限定のミニアルバムとしてリリースされている。手軽なところだとi-tunes music storeだろうか。CDでリリースされない点については「そういう時代だし仕方ないか」と寂しさも感じるものの、ファンとしては検証材料が増えただけでもありがたい。ただ、「ACC」で初めて使われていながらミニアルバムには収録されていない楽曲もあるため、サントラについては「COMPLETE」とはなっていないところが残念ではある。

配信告知画像

 今回は、ミニアルバムの5曲だけをレビューしても面白みに欠けるとの考えから、通常の書式とはスタイルを変え、作品中で楽曲の流れる箇所を時系列で検証していくことにしようと思う。変化した点や楽曲そのもの、そしてその意味するところと併せて出典を記していく。よって作品の内容について言及することになるので、本編を鑑賞されていない方々においては各自御注意いただきたい。勝手ながら閲覧については自己責任とさせていただくことに同意・了承のこと。また、本ページを閲覧される方は「AC」サントラについては把握済みであることを前提とさせていただく。理想としては「AC」「ACC」ともに本編を鑑賞しており、「AC」サントラも聴き込んでおられること。

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予備知識
雑誌インタビュー記事より抜粋

――曲のアレンジや差し替えも野末さんからリクエストがあったとのことですが。

野末 今回は時間に余裕があったので、映像に合わせて曲もアレンジしてもらいました。

野村 『FFVIIAC』では曲に映像を合わせたのですが、今回は
映像に曲を合わせてもらったので、理想のバトルシーンになりましたね。

筆者注:「AC」において作品前半は、ベネチア映画祭に間に合わせるためなどの事情もあり、映像と音楽が並行して作られていた。そのため既に出来上がっていた音楽を映像に「乗せる」シーンも多々あり、曲が映像と完全にはシンクロしていなかったり、アクションに合わせてフレーズや間を合わせることが難しいことも。ベネチア以後は映像に合わせて曲を作る手法に切り替えられているため、作品後半は絵と同期した音楽演出が多く行われている。「ACC」においては作品前半の楽曲についても見直しがなされ、映像に合わせてフレーズや曲調を変化させているところが多くなっている。

エンディングスタッフロールでは、「COMPOSE & ARRANGEMENT(作曲・編曲)」のクレジットが河盛慶次氏と関戸剛氏の2名になっている。「ACC」における再編曲、追加楽曲の制作はこの二人を中心に行われたものと思われる。オーケストラものについては外山和彦氏が編曲に参加、追加録音に生を使うという、決してお手軽ではない新録が行われている。

配信中のミニアルバムに収録されているのは
・Sign - ACC Long Version
・更に闘う者達 [FFVII ACC Version]
・The Chase of Highway [FFVII ACC Version]
・Advent: One-Winged Angel - ACC Long Version
・On the Way to a Smile [EPISODE DENZEL]
の5曲。うち「On the Way to a Smile [EPISODE DENZEL]」は「ACC」本編で流れる楽曲ではなく、特典映像「On the Way to a Smile -EPISODE:DENZEL- FINAL FANTASY VII」のもの。「AC」特典の「LO FFVII」同様のアニメーション作品で、作曲は「BC」「CC」などコンピレーション作品でおなじみの石元丈晴氏。

新録音されたものの短い楽曲は残念ながら割愛されている。中には「FFVIIメインテーマ」や「エアリスのテーマ」のニューバージョンも。また、「ACC」に提供された氷室京介氏の新曲「Safe And Sound」も未収録。ちなみにこれも配信限定でのリリースとなっている。

追記:2009年9月に「ACC」追加・改変曲完全収録のサントラがCDでリリース!
詳しくはこちら


繰り返しますがネタバレしてます!本編鑑賞前の方はご注意下さい。
音楽シーン01
冒頭、荒野を駆けるレッドXIII〜ミッドガル全景
楽曲「Opening
出典:「ACサントラに収録」
本編スタート直後、画面奥から手前に駆けて来るレッドXIIIとその子供たち、というプロローグシーンで流れるオープニング曲。「AC」はもちろん、オリジナルである「FINAL FANTASY VII」においてもオープニングムービーで使われていた楽曲のオーケストラアレンジである。この曲に関しては「AC」から特に変わった点は見られない。
音楽シーン02
マリンのモノローグ、「FFVII」の振り返りと舞台背景説明
楽曲「約束の地 〜The Promised Land〜
出典:「ACサントラに収録」
息を呑むようなライフストリームの映像が映し出され、マリンによるナレーションが「FFVII」のあらすじと、その後の世界が置かれている状況を語るシーンで流れている合唱曲で、「AC」での新曲。楽曲そのものは「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン03
追加シーン:モグ子と弟〜星痕症候群
楽曲「不明」
出典:サントラ未収録
短いピアノのタッチブリッジ。「FFVII」の楽曲「お前は...誰だ」に似た感じだが、直接的なアレンジではなくただ「似た感じ」。完全にMEとしての扱いなのか、この曲のことを指すものであろうクレジットは「ACC」エンディングにも見当たらない。
音楽シーン04
タイトル、スタッフロール〜クラウドとカダージュたちの初戦闘
楽曲「Beyond The Wasteland
出典:「ACサントラに収録、ただしACCでの使用バージョンは未収録」
タイトルを含めたスタッフクレジットから流れ始め、クラウドとカダージュらのファーストコンタクトにおいて貫かれている楽曲。本編で使用しているミックスはサントラとは異なり、ギターが抑えられた弦メインのアレンジである点は「AC」と同じ。「ACC」において映像の新規カットはほとんど見られないシーンではあるものの、楽曲の展開は「AC」よりもさらに映像に合わせたものにされている。クラウドが劣勢になるあたりから弦のフレーズに緊張感が漂い始め、かつてはなかった危機的なメロディが現れる。クラウドが額を撃たれるところでテンションは極限に達し、カダージュがモンスターを引っ込めるところで一瞬カットアウトするかのように弦がピタッと消える。その後、持続する弦がうっすらと残り、パーカッションパートが復活。クラウドがバイクを止めるところでパーカッションが完結し、以後這うような弦が不敵な笑みを浮かべるカダージュ〜立ち去る敵を見送るクラウドまでこぼされ、余韻を作っている。また、「AC」では曲はフェードアウトしていたが「ACC」では上記のようにシーンに合わせた完結形となったことで、付随音楽として映像に寄り添う感覚がかなり強められている。

「AC」前半はベネチアに間に合わせる都合もあって映像と音楽は同時進行、場合によっては音楽の方が早くできており、後から映像に乗せる手法を採っていたことから、映像との同期が完全ではなかったり、曲の終わり方に違和感のある場面も見受けられた。そのため「ACC」においては前半シーンでの音楽演出について再設計が行われており、「AC」の後半と同様、映像が先にあって音楽を合わせていく方法が採られているものと思われる。序盤も序盤のこのシーンにおけるフレーズの再アレンジ、そして完結のしかたからそれがはっきりと確認できよう。
音楽シーン05
ヒーリンでのルーファウスとクラウドの会話
楽曲「Sign - ACC Long Version
出典:「ACCミニアルバムに収録」
車椅子のルーファウスが現れるところからすうっと流れ出す、ピアノを主体とした楽曲。シーンそのものが新作カット(北の大空洞におけるタークスらとカダージュたちとの接触)も含めてかなり長くなっているため、既存の「Sign」を伸ばすのではなく、全面的な再構築が行われている(そもそも曲の長さ自体が2倍以上になっている)。

曲調は当然のことながらそのまま引き継いでいるが、出だしからストリングスが加えられておりさらに緊張感が足されている。前述の通りシーンがかなり長くなったため、ピアノを主体としてそれを繰り返すだけでは飽きがくる、緊張感を持続できないといった理由によって弦が加えられたのではないだろうか。一方でピアノも冒頭からいきなり新たなものに差し換わった。元々が手弾きのピアノであったため、原曲のデータを再利用(コラージュもしくはリミックス)するのではなく、すべて新録音されているものと思われる。ただしクレジットを見る限り、「ACC」のリプロダクションに福井健一郎氏が参加していないようなので、ピアノは打ち込みである可能性もなくはない。アレンジは福井氏による原曲をベースに、追加された生系(ストリングス)を外山和彦氏がアレンジし付け加えているもよう(エンドロールより)。

不安定さが欲しいとの意図から子供(浜渦正志氏の愛娘、当時4歳)のコーラスが加えられていた「AC」と異なり、「ACC」バージョンではそれがなくなっているように聞こえる(コーラス自体が変わっている)。ミニアルバムに収録されているので、ぜひ原曲と比較しその変化を確認してほしい。

追記:
正式版サントラのリリースにより、福井氏も「ACC」のアレンジ作業に参加していることが判明。ではなぜ本編のエンドクレジットに名前がないのか……。スクエニの人間ではなくなったからか?
音楽シーン06
教会でのマリンとティファ
楽曲「ティファのテーマ (Piano Version)
出典:「ACサントラに収録」
もとは「ピアノコレクション」に収録されていたもので、音源・使用シーンともに「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン07
追加シーン:デンゼルの回想〜クラウドのバイクと携帯を見つけるデンゼル
楽曲「Main Theme of Final Fantasy VII - ACC Orchestra Version
出典:「サントラには未収録」
FFVIIメインテーマ」のフレーズを聴き取ることができる新曲。木管と弦でマイナー調にアレンジされている。デンゼルがクラウドの携帯で電話をかけるところではっきりと「FFVIIメインテーマ」が奏でられている。シーンの途中で曲は一度鳴り止むが、携帯にティファが折り返してくるところから復活し、同時にデンゼルの星痕が激しく疼き出すところから恐怖感のある感じに煽り立てる。もちろんこんな不穏な「FFVIIメインテーマ」は既存音源にはなく、「ACC」のための新規録音。外山和彦氏が編曲を行っている。ミニアルバムに漏れたのは残念。
音楽シーン08
ヒーリンにおけるカダージュとルーファウスの会話
楽曲「For the Reunion
出典:「ACサントラに収録」
映像的には「AC」から大きな変更はないが、楽曲はディストーションギターやSE的な音色が加えられ、作品全体により馴染むよう調整されているように聞こえた。終わり方は次のシーン(新作:差別されるモグ子と弟)に当ててカットアウト。「AC」ではクラウドが地面に突き刺す剣のSEに当てる感じでカットアウトされていた。
音楽シーン09
教会でのティファとロッズの戦い
楽曲「闘う者達 (Piano Version)
出典:「ACサントラに収録」
こちらも「ピアノコレクション」からの流用曲で、「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン10
教会でティファを介抱するクラウドを襲う星痕、倒れる二人
楽曲「不安な心
出典:「サントラには未収録」
「AC」では「Water」が流れていたシーンだが、「ACC」では曲そのものが差し替えになっている。「FFVII」でミッドガルやニブルヘイムをはじめ多数のイベントで流れた「不安な心」をストリングスアレンジしたもの。ファンにとっては非常に耳馴染みがあり、かつ印象深い楽曲のはずだ。

「AC」における「Water」ではあまりにエアリスのイメージが強すぎ、かつここはまだ「癒し」のシーンではないため、曲がやや明るすぎた印象もある(もっともそれも"狙い"かもしれないが)。そのため、よりシーンに、そしてクラウドとティファにマッチするであろう「不安な心」に替えられたのではないだろうか。「FFVII」をプレイしたファンにとってはゲームとの関連性が強まり、シーンに深みが増す選曲だ。「Water」は解釈をユーザーに委ねる選曲、「不安な心」はストレートな選曲と言えるかもしれない。

どちらが良いとは一概には言えない。「Water」はこの時点ではまだ直接的な表現のされていないエアリスの存在を匂わす伏線であったし、「不安な心」はこの後のティファとクラウドの会話シーン(「ズルズルズルズル」のあたり)を前提に、二人の関係を語っている。ただ、実際の映像で寄り添うようにして倒れているのはクラウドとティファであるため、「ACC」の選曲は直接的でわかり易くなっている。もっともその意味付けがわかるのは、「ゲームをやっている」ユーザーだけではあるが……。

シーン自体の長さに起因して楽曲が極めて短いため、ミニアルバム収録とはならなかった。
音楽シーン11
忘らるる都アジトにおいて、カダージュたちがマテリアを己の身体に採り込む
楽曲「Materia
出典:「ACサントラに収録」
もともとが構成曲と言えるような「BGM然」とした曲だったが、「ACC」ではさらにアンダースコアとも言えるような抑えた構成になっている。シーンにおける曲の音量もかなり抑え目で、無理して音楽を付ける必要がないようにも思えた。前後のシーンとの対比の面からあえてここに音楽を充ててタッチを付けているとも思えるが、それほどの「メリハリ」にはなっていないように感じる。ちなみに「AC」製作途中ではもともとこのシーンに対して音楽は充てられていなかったが、野村ディレクターの「ここは音楽があった方がいいよね」との発案により急遽加えられたという経緯がある。
音楽シーン12
忘らるる都アジトにおいて、カダージュが子供たちの前で語るシーン
楽曲「Black Water
出典:「ACサントラに収録」
「AC」においてはほぼサントラ収録のものと同じ形の楽曲が充てられていたが、「ACC」においてはデンゼルが水を飲むところでビートが弱まりギターが抜け、シンセ中心の不穏なフレーズだけが残るよう改変されている。ただしもともと楽曲が強く主張していたシーンではないため、印象はそれほど変わっていないとも言える。

また、「AC」においてはシーンエンドの満月から次のクラウドがバイクで疾走してくる画にかけてフェードアウトし「こぼして」いたが、「ACC」では満月の頃には完全に無音になるようなフェードアウト処理がなされている。これによって音楽が「シーンの橋渡し」的なものから、シーンを明確に区切るものへとその役割を変えていると言える。筆者は「AC」のレビューにおいて「自信なさげに消えていく曲が多く、意義あるフェードアウトとはなっていないケースが目立つ」と記しているが、「ACC」に際してのスタッフインタビューでは「ユーザーの声もかなり反映している」とのことで、もしかすると少しは採り入れてもらえたのだろうか、などと邪推するのは少々思い上がりが過ぎるか?
音楽シーン13
エアリスとクラウドの会話シーン
楽曲「エアリスのテーマ (Piano Version)
出典:「ACサントラに収録」
もともとは「ピアノコレクション」の音源。充てられているシーン、音楽の使い方、カットアウトのしかたともに「AC」と同じ。
音楽シーン14
忘らるる都でのクラウドとカダージュたちの戦い
楽曲「Battle in the Forgotten City
出典:「ACサントラに収録、ただしACCでの使用バージョンは未収録」
序盤はともかく、後半がかなり原曲と変わっている。映像的にタメのあるところで一瞬フッと無音部分が設けられていたり、新規に加えられたストリングスの駆け上がりによってさらに緊迫感を煽っていたりと、より映像に合わせたものに作り換えられた。この曲も制作序盤に作られたものと思われ、「Beyond The Wasteland」同様に「ただ乗せただけの音楽」から「映像ありきでさらに密接になるよう」再構築されたのであろう。このバージョンもぜひミニアルバムに収めてほしかったところだ。可能ならばこれらの音源も含めたサントラの「コンプリート」を、CDでリリースしてほしい。

追記:されました!→こちら
音楽シーン15
水に沈むクラウドの携帯のイメージ、仲間たちのメッセージ〜湖畔の狼
楽曲「Water
出典:「ACサントラに収録」
使用シーン、楽曲のアレンジともに「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン16
エッジにおいてロッズ、ヤズーに抗議する群集〜魔物に襲われる人々
楽曲「Violator
出典:「ACサントラに収録」
このシーンではヤズーやレノのセリフに一部変更があるものの、楽曲自体については「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン17
追加シーン:クラウドとマリンの会話
楽曲「Main Theme of FINAL FANTASY VII - ACC Piano Version
出典:「サントラには未収録」
忘らるる都からエッジへと戻ったクラウドとマリンが、セブンスヘヴンの前で会話する新作シーンで流れる「FFVIIメインテーマ」のピアノアレンジ。ティファやエアリス、「闘う者達」の例もあるので「ピアノコレクション」か?と思いきや、今回のための新録音であることがエンドクレジットからわかる。外山和彦氏編曲。結果的に、デンゼルの新規シーンと合わせて「AC」よりも本編中において「FFVIIメインテーマ」がかなり露出する形となった。逆に言えば、音楽を追加したいが何にすれば良いだろう?と悩んだときにはとりあえずコレにしておけば間違いはない、という無難な選択とも。
音楽シーン18
ビルの上でのルーファウスとカダージュの会話
楽曲「北の大空洞 (FFVII AC Version)
出典:「ACサントラに収録」
BGMの音量がかなり抑え目になっているため、細部が聞こえ難いということはあるものの、曲そのものについて「AC」から大きな変更はないように思える。それにしても「ACC」におけるBGMボリュームはどうしたものだろうか。家庭用機器での視聴を前提としていないかのようなミキシングが気になる。ボソボソ喋るキャラクターの多い本作ではあるが、ちょっと弱気すぎるのではないだろうか。

ミキシングスタジオでは一般の感覚よりもかなりの大音量で作業をするが、その際、演出から「ちょっと音楽が大きすぎない?」と意見されることはよくあることである。言うまでもなくそれはプロ用の大出力アンプ、そしてスピーカーで聴いているから「大きく感じる」のであるが、家庭用機器で再生するとそのぐらいが実はちょうど良かったりする。スタジオレベルで「ちょうど良い」聞こえ方にしてしまうと、非力な家庭用機器で視聴したときには聞こえなくなってしまうのだ。ミキサーと呼ばれるエンジニアは、常にその事情を理解していないクライアントからの「音楽大きくない?」という注文に晒されるわけだが、本作においては「折れた」という感じがしてしまう。もっとも家庭用の環境というものはユーザーの数だけ千差万別であり、AVアンプに繋げて本格的に聴いている人もいればテレビのスピーカーで普通に聴く人、モノラルのテレビで鑑賞する人もいるわけで、そもそも音量バランスに正解などないに等しいのだが……。
音楽シーン19
バハムートを呼び出すカダージュ〜大混乱のエッジ
楽曲「天来 〜Divinity I〜
出典:「ACサントラに収録」
さすがにフルオケものなので、「AC」から特に変更はない。
音楽シーン20
レノ、ルードとロッズ、ヤズーの戦い
楽曲「闘う者達 (FFVII AC Version)
出典:「ACサントラに収録」
このあたりの曲から、「AC」の時点でもかなり綿密にシーンに合わせた楽曲作りが行われているため、追加シーンがない限り大きな変更は見られなくなってくる。もちろんこの曲もアレンジ、構成ともに「AC」からほとんど変化は見受けられない。
音楽シーン21
仲間集結、バハムートとの戦い
楽曲「更に闘う者達 [FFVII ACC Version]
出典:「ACCミニアルバムに収録」
ここは追加シーンがかなり多くなっているため、必然的に楽曲にも大改造が求められる(単純に曲の長さが2分も伸びている)。ただしすべてを新たにアレンジ・録音する方向ではなく、オリジナル(ACバージョン)を極力活かしエディットで対応、つじつま合わせが必要な部分に新規のギター、シンセ、ドラムが追加されており、新アレンジと言うよりはコラージュ(もしくはリミックス)に近い。以下、ミニアルバムのタイムに合わせて楽曲を検証する。

仲間が集まり次々と戦いに加わっていく冒頭はオリジナルと変わらず進行。1分40秒でいったんおとなしくなるところは「AC」ではクラウドが駆け付けるシーンだが、「ACC」においてはデンゼルの回想シーンとなっている。その後カメラは再び仲間たちのバトルへスイッチし、追加されたティファの戦い、ピンチに陥るティファ、そこを救うクラウドといったシーンを挟み、楽曲の2分59秒で再度クールダウン。ここがクラウドが「軽くなった気がする。引きずりすぎて、磨り減ったかな」と言う場面である。同じダウンパートを二度使い、シーンに合わせたメリハリを付けているわけだが、やや「使い回し感」が気になる。

楽曲が再び激しさを取り戻す3分44秒、オリジナルにはなかった「ビキビキビキビキ」という高音のシンセシーケンスが鳴り響くパートは、追加となったデンゼルの戦い。ステレオで鳴らされているブ厚いアナログシンセのリフはもちろん新規アレンジだが、リズムパートも音色は似せているものの「ACC」における新たなもの。一瞬ブレイクするところはあるが(3分56秒)、特に映像とのシンクロは感じられず。4分26秒でふっとオリジナルに戻るところからが、映像的にはビル上での仲間たちの空中戦。5分09秒や5分25秒の無音は、ヴィンセントの回避やユフィのジャンプに一応合わせられている。いったん極限まで映像に合わせてこうしたギミックを込めて完成された曲を、再度微調整するのには並々ならぬ苦労と工夫が必要だったことだろう。

オリジナルのサントラを聴き込んだ人にとっては、同じパートが何度か現れる「編集中心のつじつま合わせ」に物足りなさを感じるかもしれない。これをミニアルバムに入れるのであれば、「Beyond The Wasteland」や「Battle in the Forgotten City」のACCバージョン方がアイテムとしては価値があるような気がした。また、このミニアルバムのトラックを「AC」サントラと比較していたところ、音楽単体のミキシング(マスタリング)の差がかなり気になった。ミニアルバムに収録されている「ACC」の楽曲はいずれもダイナミックレンジ不足で、音が薄い。もっともCDの音と128KのMP3を比べること自体が間違っているのだが、「ACC」本編の音楽の引っ込み具合は楽曲そのものの音圧も無関係ではないなと感じた。
音楽シーン22
クラウドVSバハムート
楽曲「天来 〜Divinity II〜
出典:「ACサントラに収録」
これもオーケストラものなので、「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン23
落下しながらジェノバを追うカダージュ、追撃するルーファウス
楽曲「Encounter
出典:「ACサントラに収録」
イリーナ、ツォンが出てくる新作カットの分、映像は若干伸びているものの、編集で伸ばすことで対応しているもよう。もともとが同じフレーズを繰り返すブリッジのような構成曲であるため、編集は容易である。違和感も感じられない。
音楽シーン24
ハイウェイバトル一連
楽曲「The Chase of Highway [FFVII ACC Version]
出典:「ACCミニアルバムに収録」
ここも大幅に新作カットが追加されたシーンだ。チェイス自体が所々伸びているほか、レノたちのヘリ追撃をメインにした新作カットが多くあり、もちろん楽曲もこれに対応する必要がある。出だしはオリジナルと似ているが、ミキシングの違いに起因するのか、ギターやドラムの聞こえ方がまるで異なっている。ギターについてはエフェクトを変えたのか、演奏そのものからやり直したのかというぐらいに耳当たりが変わった。「AC」に比べてマイルドな音色になっているように感じる。一方でシンセのシーケンスやベースはかなりオリジナルのイメージに近い。

ドラムはさらに音数を増やす方向でプログラミングし直されているようで、しばしば挿入される細かな連打(最初に聴けるのは47秒)がシーンにスピード感を与えている。1分22秒からコーラスが加わり、オリジナルではそれ終わりのエフェクティブなフィルインでシーン変わりとなるところだが、何事もなかったかのように以前のフレーズに戻る。……かと思うと1分41秒からはオリジナルにはなかったピコピコ音が目立つ新規パートに突入。映像的にはレノたちの乗ったヘリコプターが追撃してくるところになる。よく聴くとこの「ピコピコ音」、「FFVII」の「クレイジーモーターサイクル」のイントロを模しているように聞こえなくもない……考えすぎだろうか?あれもハイウェイであったし、「わかるかな?」レベルのファンサービスとして入れられていたとしても不思議はない。すると、2分6秒からのシンセ・ストリングス(映像的にはルードがバズーカを撃ち始めるところ)……やはりコレは直球で「クレイジーモーターサイクル」のフレーズ。「ACC」では「タークスのテーマ」だけでなく、さらにもう一曲採り込んだわけだ。

2分33秒で無音になるところは、映像ではヘリのコクピットにヤズーが飛び込んでくるシーン。そしてスネアのフィルイン以降、操縦桿壊れる、墜落するヘリ、間一髪助かるレノとルード……と続く。以後カメラはクラウド側に移り、トンネル内のバトルでの流れは「AC」に準じている。5分13秒、トンネルから出るところにはオリジナルにはなかったギターのリフが加えられ、続く「タークスのテーマ」部分も基本は同じながらループビートがさらに汚され、それを「AC」バージョンよりも派手にパンニング(左右に移動)している。オリジナルのサントラバージョンにはあるものの結局「AC」本編でもカットされた、コーダのドラムドコドコはなくなった。

この曲の最大のサプライズはやはり「クレイジーモーターサイクル」の挿入ではないだろうか。正直、最初に「ACC」本編を鑑賞した際に思わず顔が緩んでしまった。
音楽シーン25
教会にて、"母さん"を見て怒るカダージュ〜追ってくるクラウド
楽曲「Savior
出典:「ACサントラに収録」
「AC」から特に変更はなし。もともと綿密に画面に合わせた構成がなされていた曲なので、再調整の必要はないだろう。
音楽シーン26
クラウドVSカダージュ一騎打ち
楽曲「J-E-N-O-V-A (FFVII AC Version)
出典:「ACサントラに収録」
「AC」から特に変更はなし。ただ、「AC」では曲の勢いと盛り上がりゆえ気にならなかったのだが、作品前半からシーンに合わせた楽曲構成を行ってきた「ACC」においては、飛空艇内の仲間たちの会話シーンでもうひと工夫できなかっただろうか?と感じた。ただ、会話中にもクラウドとカダージュのバトルがインサートされるため、難しいところだとも思うが……。
音楽シーン27
クラウドVSセフィロス
楽曲「Advent: One-Winged Angel - ACC Long Version
出典:「ACCミニアルバムに収録」
クライマックスのクラウド対セフィロス戦。ここは特に終盤、映像に大幅な追加・改変が行われており、「AC」の段階で完全に画面に合わせて作られた楽曲は当然合うはずもない。そのため、この曲も「ACC」に合わせてほぼ丸ごと録音し直されていると言っていい。

まず、エンドクレジットには外山和彦氏と浜口史郎氏が連名でオーケストレーションと記されている(外山氏は指揮も担当)。「AC」でのこの曲は「リユニオントラック」に収録されていたオーケストラ版「片翼の天使」に、新規コーラスとバンドサウンドを足したものであった。つまりその時点での編曲は「浜口氏」となる。今回「ACC」では、元となる「リユニオントラック」で浜口氏が編曲したものをベースに、外山氏が「ACC」用の再アレンジを施したことを意味していると思われる。最初は一部に「AC」のもの、もしくは「リユニオントラック」の音源を採り込んでいるのかとも思ったが、ミニアルバム収録の楽曲を聴いた限り、オーケストラパートについてはほぼ録り直しているようだ。前述の通りにミキシング/マスタリングが「AC」よりも劣っているため厚みがやや不足しており、このレベルであれば最近の大容量ソフトシンセでも再現可能かも……とも思ったが、それであればわざわざ外部のオーケストレーターを起用はしないだろうし、「コンダクター」のクレジットもしないはず。ゆえにオケ録音はしているだろうが、編成は「AC」バージョン(即ち「リユニオントラック」)より小規模になっているのではないだろうか。

一方のバンドサウンドであるが、こちらはまずドラムが「AC」のものとは完全に差し替わっている。音色はもちろんのこと、演奏自体が別のものだ。基本的には「AC」でのドラムスを再現する方向で作られているが、特にフィルインに変わっているところがだいぶある。「AC」版のドラムは福井健一郎氏が叩いていたが、今回は叩き方が根本からまったく変わっているように思える。また、前回多くのユーザーから「ドラムがウェットすぎる(リバーブがかかりすぎ)」と指摘されていた点についても、「ACC」バージョンにおいてはずいぶんドライになった。そしてギターであるが、「AC」版を何度も聴き込んだ筆者の頭の中で鳴っている音とほとんど違いは感じられなかった。ギターについては元のトラックを引っ張ってきているのかもしれない。

以上のことを基本事項として、楽曲を追いかけてみよう。セフィロスが「久しぶりだな、クラウド」と言って曲が流れ始めるところは「AC」と変わりなし。細部は変わっているものの、楽曲の進行も同じである。最初に大きな改変が見られるのは、3分14秒以降。「AC」バージョンではここからバンドサウンドとコーラスだけになるのだが、「ACC」バージョンではオーケストラ楽器が加わり(3分45秒〜)、コーラスパートとユニゾンの形で金管群を主体としてメロディが奏でられている。次にこまかいところだと、4分32秒からのアドリブギターが「AC」では左右にパンニングされていたが、「ACC」では右側に定位した。

5分12秒からは「AC」ではCメロのコーラスになるが、「ACC」バージョンではバンドサウンドが消えAメロ及びBメロをオーケストラのみで奏でるパートになった(カラオケのような感じ)。映像的には「AC」から最大の変更があった部分で、もともとはクラウドがセフィロスの剣で肩を貫かれていたところが、「ACC」では全身メッタ斬りにされている。セフィロスの脅威を強調すべく、バンドサウンドを取り払いオーケストラだけにしたわけだ。そう考えると、この楽曲においてバンドサウンドはクラウド、オーケストラはセフィロスを象徴しているとも考えられる。両者がともに鳴り響くところでは二人が互角の戦いを見せ、クラウドが奮闘するところではバンドサウンドが前に出る。セフィロス優勢のシーンではオーケストラのみになる……。そう考えると、3分14秒以降にオケが加えられたのも合点がいく。確かにクラウドは奮闘し一歩も退かないものの、セフィロスが劣勢なわけではないからだ。

6分でいったん楽曲がブレイクする部分は、本編では「クラウドに語りかけるザックス」の部分。ここでは音楽は鳴らされずセリフのみとなり、実際はもっと長い間である。そして楽曲が復活するとクラウドがリミットブレイク(もちろんバンドサウンドもここで復活する)、セフィロスを撃破する。諸兄にはぜひミニアルバムと「AC」サントラを聴き比べ、楽曲の構成やアレンジの変化を吟味していただきたい。
音楽シーン28
還るカダージュ、癒される人々〜雨の中のクラウド
楽曲「約束の地 〜The Promised Land〜
出典:「ACサントラに収録」
「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン29
追加シーン:電話が鳴り響き、教会に集う人々
楽曲「Aerith's Theme - ACC Version
出典:「サントラには未収録」
オーケストラ演奏のエアリスのテーマ。「リユニオントラック」から使用……しているのではなく、外山和彦氏が編曲した新録音。
音楽シーン30
傷付いたクラウドを帰すエアリスとザックス
楽曲「エアリスのテーマ (Piano Version)
出典:「ACサントラに収録」
映像・音楽とも「AC」から大きな変更はなし。
音楽シーン31
教会で「ただいま」〜デンゼルの星痕が治る〜ラストシーン
楽曲「Cloud Smiles
出典:「ACサントラに収録」
「AC」から特に変更はなし。「AC」制作序盤に作られた楽曲群において、「ACC」でほぼ手が加えられていないのはこの曲と「約束の地」ぐらいのものか。もっともDTM制作ではなくオーケストラ録音したものでは、改変するとしたら新規に録り直しとなってしまうが……。
音楽シーン32
エンディングスタッフロール前半
楽曲「End Credits
出典:「ACサントラに収録」
「AC」から特に変更はなし。
音楽シーン33
エンディングスタッフロール後半、実写合成
楽曲「Safe And SoundKYOSUKE HIMURO feat.GERARD WAY
出典:「サントラには未収録」
イメージ

配信限定でリリース中。歌詞は氷室氏の公式サイトで公開中。

「AC」では氷室氏の既存曲から「CALLING」を使用していたが、「ACC」にあたって制作サイドから更なるコラボレーションをオファー、今回は新曲が氷室氏サイドより提供された。ただし、氷室氏サイドのリリースを読むと「そのために」作られた曲ではないようだ(オファーが来たのがこの曲のレコーディング中だった、と明記されている)。しかし、それにしては歌詞が作品にピッタリきているように感じる。氷室氏起用の是非は既にファンの間で語り尽された感もあるが、筆者は「AC」のテーマソングとしては「CALLING」よりも「Safe And Sound」の方がメッセージ的にはしっくりくると思う。ただ、前者と後者では曲調がだいぶ異なるため、作品を見終わった後でユーザーに残る「余韻」のようなものはだいぶ変化したように感じる。

ここでは資料として、この曲が「ACC」に提供された経緯について、氷室氏サイドのリリースを転載しておく。

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 レコーディングの最中に、2005年にリリースされ世界的大ヒット作となった、映像ソフト『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』の、ブルーレイ・ディスク完全版『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE』(2009年4月16日発売)への楽曲提供の依頼を日本より受ける。2005年の『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』のリリースに際して、監督の野村哲也氏はじめ、制作陣の熱い要望を受け、そのエンディングテーマとして氷室セカンド・アルバムより「CALLING」を提供。同作品は日本で100万枚、全世界で310万枚の大ヒットとなる。

 今回のブルーレイ・ディスク完全版のリリースに際して、再び、楽曲提供の更なるオファーを受け、氷室×ジェラルドの楽曲のスケール感と、ファイナルファンタジーの世界観、その音楽と映像が織り成すエンターテイメントの融合に共感し、今作「Safe And Sound」を快く提供。氷室×ジェラルドのファイナルファンタジーとの共演が決定した。


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まさか「FFVII」ゲーム本編をやらずにここを
読んでいる人は……いませんよね?