FFX・モンスター訓練場

 「FFX」にはコレクター欲を刺激するイベントが多い。七曜の武器やアルベド語辞書もそうだが、最もそそられるのがこのモンスター訓練場ではないだろうか。スピラ各地に登場するモンスターをそれぞれ最大10匹集め、そのうちに特定の条件を満たすと訓練場に新たなモンスターが出現する。その中には並のボスも真っ青の凶悪なモンスターがいるのだ。これらを倒すことでアイテムを得たり、さらに強い敵を出現させたりと実に充実したミニゲームなのである。そして、最終的な目的は「すべてを超えし者」を倒すこと。ここまでやりとげたプレイヤーはまさに、「FFX」を究めたと言っても過言ではないだろう。ここではそんな魅力に溢れたモンスター訓練場について、そのすべてを明かしていく。


モンスター訓練場の利用方法
 初めてナギ平原に訪れて訓練場に行くと、そこは利用を休止している。再開させて利用するには、訓練場のオヤジの頼みごとを聴いてあげよう。彼が言うには「とりあえずナギ平原のモンスターを全種類集めてほしい」とのこと。さっそくオヤジから「ほかく」の付いた武器を購入し、平原に繰り出そう。ちなみに「ほかく」は改造で付けることはできず、また他では買うことができない。

 「ほかく」の付いた武器を装備したら、
ナギ平原に出現するモンスター全9種類を捕獲していこう。ちなみにここでは全10種のモンスターが登場するが、オートスカウターは捕獲できないのでそのつもりで。モルボルとオーガは出現率がやや低いが、なんとか歩き回って捕獲しよう。とりあえず訓練場を再開させるには、それぞれ1体を捕獲すればいい。

 9種のモンスターをすべて捕獲したなら訓練場へ。再開のごほうびにオヤジから
ユウナの七曜の武器「ニルヴァーナ」がもらえるほか、それでナギ平原の地域制覇も達成となるので異界の風が60個もらえる。ただし、ニルヴァーナは特殊な宝箱に入っており、「くもった鏡」を入手するまでは開けることができないので注意。

 あとは地域制覇や種族制覇を狙って各地のモンスターを捕獲していこう。また、モンスターは1種につき最大10体捕獲できる。すべてのモンスターを最大まで捕獲しないと出現しない特別なモンスターもいるので、新たなモンスターに出会ったら、可能な限りその場で10体捕獲するまでねばっていこう。ちなみに、これまで歩いて来た以前の地域には徒歩で戻ってもいいし、飛空艇を手に入れてから行ってもかまわない。


地域制覇と種族制覇
 「地域制覇」は、特定の地域に出現するモンスターを全種類集めた状態を指す。例えばビサイド島に現われる3種のモンスターをすべて捕獲することができれば「ビサイド島制覇」となり、訓練場に新たな「地域制覇モンスター」が出現する。一方「種族制覇」は、特定の種類のモンスターをすべて捕獲した状態のこと。例えばオオカミ族に所属するモンスター全7種を、各3体以上捕らえることに成功すれば「オオカミ種族制覇」となり、訓練場に新たな「種族制覇モンスター」が出現するというわけ。「種族制覇」を達成するのにあと少し及ばない状態になると、オヤジからたとえば「もうちょっとキノコを捕まえてくれんか」などと言われることがある。これが「種族でまだ捕獲していないモンスターがいる」ことの目安になる。

 ちなみに捕まえたモンスターの種類と数は、オヤジに「バトルしたい」と話しかければリストが閲覧できる。その後バトルをキャンセルすればいいのだ。捕まえていないモンスターは「????」と表示される。捕獲可能モンスター一覧を参考にして、出現地域を歩き回るべし!

 「地域制覇」と「種族制覇」を合計で10達成すると、訓練場のオヤジから「土星の聖印」がもらえる。アーロンの七曜の武器、正宗の強化のカギすらも訓練場が握っているのだ。

訓練場をどのように使うか
 訓練場の利用価値は、なんといってもランダムエンカウントに頼る必要がなくなるということ。たとえば、ある敵から盗んだり「わいろ」をすることでしか手に入らないアイテムが欲しい場合に、わざわざ出現地域まで行ってエンカウントを待つよりも、一度でも捕獲してあれば訓練場で何度でも戦うことができるのだ。戦うためにはモンスターごとに決められたギルを払う必要はあるものの、訓練場でのバトルで入手したギル・アイテム・APはすべてプレイヤーのものになる。武器改造で特殊なアイテムを必要としているプレイヤーは、訓練場でのバトルを利用しない手はない!

 また、訓練場ではプレイヤーの捕獲したモンスターの種類や数によって、新たな「地域制覇モンスター」「種族制覇モンスター」「オリジナルモンスター」を作り出すことがある。この時には「新しいモンスターを開発できたお礼」として、
オヤジから貴重なアイテムを大量に獲得できるのだ。普通にプレイしていてはめったに入手できないアイテムも多く、やり込み派には欠かすことができないはずである。ちなみに新たなモンスターが出現したばかりの時のみ、アイテムがもらえるのと同時にそのモンスターとタダで対戦させてもらえる。ゲームオーバーにはならないので試しに戦ってみるのもいいだろう。

訓練場でのバトルルール
 訓練場での戦闘は通常のエンカウント戦とは微妙に異なる部分があるのでまとめておく。
 ・敵は必ず1体で出現する。どんなザコ敵であっても複数出現することはない。
 ・全滅したとしても
ゲームオーバーにはならない。戦闘後には、全員HP1で復活する。
 ・必ず逃げられる。
 ・ただし、捕獲はできない
  (1匹捕獲したモンスターを訓練場で捕獲して数を増やすことはできない)。

以上が訓練場のおおまかな全要素である。ここからは出現する独自のモンスターについて検証していこう。


オリジナルモンスターの出現条件と獲得アイテム、
そしてそれぞれの攻略法について

 前述の通り、オリジナルモンスターを「出現させれば」オヤジからアイテムがもらえる。が、せっかく出現させたのだから、ぜひとも挑んでみようではないか。普通にプレイするプレイヤーにとって最強の敵はやはりラスボスか、オメガということになるだろう。しかし、やり込み派が目指す訓練場のモンスターたちの凶悪さは別格。単純にHPだけを見てみれば、数十万・数百万というものがザラにいるのだ。このことだけでも、通常のプレイだけでは太刀打ちできないことが理解してもらえるだろう。もちろん、道がないわけではない。プレイヤーがどれだけキャラを育てるか、どれだけアビリティやシステムの特性を理解しているか。これによっては最強最悪の敵「すべてを超えし者」の撃破すらも夢ではない。ここでは少しだけ、「オリジナルモンスターと戦う者の資格」のようなものを説明しておこう。

少なくとも3名以上、最強状態の七曜武器を持っていて、かつそれら全員が限界突破(=スフィア盤をほぼ全周)していること。七曜の武器による攻撃力の限界突破はもちろん、防具によってHPも限界突破し、かつあらゆるステータス異常を未然に防ぐ手段(オートアビリティ)を獲得していること。もちろん、それら3名がみな「クイックトリック」を修得していること。3名ともに「使う」「ものまね」と、あらゆる蘇生・回復手段を修得していること。

 以上を満たしているプレイヤーならば、まず問題なく「すべてを超えし者」と対等に勝負できることだろう。ちなみに当サイトではティーダ・ユウナ・リュックを「訓練場攻略チーム」に任命、訓練場制覇に挑んだ。個別攻略も交えて戦いの軌跡をご覧頂こう。また、「調合」はいっさい使用しなかったことも付け加えておく。個別の攻略法については、プレイヤーが上記の条件を満たしていることを前提としている。

地域制覇モンスター全13種
ストラトエイビス、モルボルワースト、闘鬼、クァールレギナ、ヨルムンガルド、サポテンダー、エスパーダ、アビスウォーム、キマイラガイスト、ドン・トンベリ、カトブレパス、アバドン、ヴォーバン

種族制覇モンスター全14種
フェンリル、オルニトレステス、プテリクス、ホーネット、ウィーザルシャ、一つ目、ジャンボプリン、エレメンタル・ネガ、タンケット、ファヴニル、ネムリダケ、ボムキング、ジャガーノート、アイアンクラッド

訓練所オリジナル全8種
アースイーター、ヒュージスフィア、カタストロフィ、ブラキオレイドス、ネスラグ、アルテマバスター、神龍、すべてを超えし者


どうしても倒せない敵がいる!そんな時は……
 実は、訓練場のオリジナルモンスターのほとんどは「死の宣告」が有効なのだ(エスパーダ、ネスラグは除く)。つまり、一度相手を死の宣告状態にしてしまえば、あとは敵の攻撃にさえなんとか耐え続けていればいつかは勝てる(相手が勝手に力尽きる)というわけ。敵を死の宣告状態にするには、キマリの敵の技「死の宣告」か、アイテムの「命のロウソク」を使用すればいい。

 が、ただひとつ問題があるとすれば、それは時間との戦いだろう。なにせ相手が相手だけに、死へのカウントダウンは「5」というわけにはいかない。なんと、ほとんどのモンスターは、そのカウントが200を超えてしまうのだ。200ターンの間、敵の攻撃に耐えられなければやはり待つのは敗北。それにしても膨大な時間がかかるだろう。はたして1日に何体倒せるのだろうか?チャレンジしてみてはいかが?

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