オーバードライブの考察

発動条件
 オーバードライブ技とは、これまでのFFシリーズにおける「リミットブレイク」や「トランス」のような必殺技に類するもの。画面上のオーバードライブゲージが最大になった状態(MAXまで溜まった状態)で発動可能となり、コントローラーの左ボタンを押すとコマンド上に技が表示されるのでそれを選択。さらにキャラクターごとに個別の操作をすることで発動する。また、一部のキャラクターのオーバードライブは、技そのものを何度も使用したり、もしくはアイテムを入手することで、新しい技を覚えることができることがある。ゲージが溜まったなら、出し惜しみせずに使っていこう。
ティーダの剣技

 画面中心にバーが表示され、その中を左右にカーソルが動き出す。そのカーソルを、中央の白いライン(成功エリア)で止めることができれば発動する。たとえミスしても、制限時間内ならば何度でも挑戦が可能だ。入力に失敗しても技は発動するが、その場合の威力は低下することに注意。なるべく早くコマンドを入力すればするほど、それだけダメージ率もアップするので覚えておこう。

 なお、オーバードライブを何度も発動していくと、その
回数に応じて新たなる技を習得していく。出し惜しみせずに、どんどん使っていきたいところだ(習得のために使う技は何でもかまわない)。ちなみに、剣技の制限時間は3秒だが、エース・オブ・ザ・ブリッツのみ2秒である。また、高度な技ほどカーソルスピードは早くなり、成功エリア(バー中央の灰色の部分)も狭くなっている。

技の名称 効果 習得方法
スパイラルカット 敵一体にダメージ 初めから習得済み
チャージ&アサルト 敵ランダムにダメージ オーバードライブ技を10回使う
エナジーレイン 敵全体にダメージ チャージ&アサルトを覚えてから、
オーバードライブ技を30回使う
エース・オブ・ザ・ブリッツ 敵一体にダメージ エナジーレインを覚えてから、
オーバードライブ技を80回使う
ユウナのマスター召喚
 オーバードライブゲージがMAX状態になった召喚獣を呼ぶ。すなわち、ユウナのオーバードライブ状態を召喚獣に譲り渡し、召喚獣のオーバードライブをすぐに利用できるということ。この際に呼ぶ召喚獣は何でもかまわない。使いたい技で選ぶことになるだろう。

 まちがえやすいのが、「ゲージがMAXになっている状態の召喚獣を呼ぶ」のではなくて、「任意の召喚獣をゲージMAX状態にして呼び出す」のだということ。これを利用してすでにゲージがMAXの状態になっている召喚獣を呼び出すと、オーバードライブを続けて二度使うことができるということになる。
キマリの敵の技
 竜剣を使用して吸収(ラーニング)した敵の技を使用する。技を吸収可能な敵はライブラで判別可能。なお、新しい技を習得(吸収)すると、オーバードライブゲージが満タンになる。

敵の技名 効果 覚えられる敵(出現場所)
ジャンプ 敵一体にダメージ 開始時より習得済み
タネ大砲 敵一体にダメージ バルサム(キーリカの森)
サンドバルサム(サヌビア砂漠)
グラット(ガガゼト山)
火炎 敵全体に炎属性ダメージ デュアルホーン(ミヘン街道)
エンケ=ロンゾ(ガガゼト山)
ヴァラーハ(盗まれた祈り子の洞窟)
グレンデル(ガガゼト山/ザナルカンド)
自爆 敵一体に大ダメージ
(自分もバトルから消滅)
ボム(ミヘン街道)
ビラン=ロンゾ(ガガゼト山)
グレネード(ガガゼト山)
ピュロボルス(オメガ遺跡)
石化ブレス 敵全体に石化の効果 バジリスク(ジョゼ街道)
エンケ=ロンゾ(ガガゼト山)
ヘッジバイパー(ナギ平原)
アクアブレス 敵全体に
水属性のダメージ
キマイラ(マカラーニャの森)
エンケ=ロンゾ(ガガゼト山)
キマイラブレイン(ナギ平原)
回しげり 敵全体に物理ダメージ ビラン=ロンゾ(ガガゼト山)
鉄騎63型(聖ベベル宮/
        グレートブリッジ)
鉄騎11型(エボン=ドーム)
死の宣告 敵一体に
5ターン後デス発動
ビラン=ロンゾ(ガガゼト山)
ゴースト(盗まれた祈り子の洞窟)
レイス(オメガ遺跡/「シン」の体内)
くさい息 敵全体に複数の
ステータス異常を与える
モルボル(ナギ平原)
モルボルグレート(オメガ遺跡)
モルボルワースト(訓練所)
マイティガード 味方全体に
プロテス・シェルと
4属性防御を付与
ビラン=ロンゾ(ガガゼト山)
ベヒーモス(ガガゼト山/
         ザナルカンド)
キングベヒーモス(「シン」の体内)
ホワイトウインド 味方全体のHPを回復
(回復量は使用者の
 残存HPに依存)
エンケ=ロンゾ(ガガゼト山)
ダークプリン(ガガゼト山/
          ザナルカンド)
スピリット(オメガ遺跡)
サンシャイン 敵全体に無属性ダメージ オメガウェポン(オメガ遺跡)
すべてを超えし者(訓練所)
ルールーのテンプテーション
 オーバードライブを発動して任意の魔法を選択すると、制限時間の表示がスタート。この時にコントローラーのR3スティック(右スティック)を回した分だけ、魔法攻撃を行う回数が増加していく。この時に使用する魔法はすべて同じものなので、属性を考慮したうえで使用すると、大ダメージも。ちなみに、この際はMPを消費しないが、魔法の単発レベルでの威力は通常時よりも低下している。

 もちろんのことだが、この時に発動させる魔法が強力なものほど、より多くスティックを回さなければならない。たとえば、ファイアとアルテマを比較した場合、ファイアなら2ケタ放てるほどスティックを回したとしても、同じ回数ではアルテマは数発しか放てないはず。また、オーバードライブ時だけに限って、
ルールーが沈黙状態にあっても魔法は発動することも覚えておこう。
アーロンの秘伝
 オーバードライブが発動すると、画面に制限時間とコントローラーのボタンが表示される。それを順番に、表示どおりに正しく最後まで入力すれば成功、技が発動する。つまり、いわゆるコマンド入力のようなもの。とは言っても、格闘ゲームのそれのように、方向キー回転や同時押しなどの複雑なものはないので安心していい。ただし、途中で失敗してしまうとやり直しだ。制限時間がなくなるまでに入力に成功しなければならない。

 時間切れで失敗しても技は発動するものの、威力は低下する。逆に、ティーダの「剣技」と同様、より早くコマンドの入力に成功するほど、技の威力はアップする。

 マカラーニャの森でのイベント(スフィアマナージュ戦後)以降、世界に散らばるジェクトのスフィアを見つけることで新たな技を覚えていく。「牙龍」はディレイ効果、「陣風」はパワーブレイク+マジックブレイク+アーマーブレイク+メンタルブレイクの効果が、コマンド入力に
成功した時のみ付加される(特殊効果がガードされる場合は、ダメージ量がさらに10%ほど増加)。ちなみに秘伝の制限時間は4秒だが、「陣風」のみ3秒になっているので注意。

技の名称 コマンド 効果/習得方法
牙龍 ↓、←、↑、→、L1、R1、× 敵全体にダメージ/
ゲーム開始時から習得済み
流星 ×、←、→、 敵一体にダメージ/
ジェクトのスフィアを初めて入手する
(スフィアマナージュとのバトルで勝利する)
征伐 ↑、L1、↓、R1、→、←、 敵一体にダメージ/
ジェクトのスフィアを3つ入手する
陣風 、→、R1、←、L1、 敵全体にダメージ/
ジェクトのスフィアを10個入手する
リュックの調合
 アイテムふたつを組み合わせる。それによって新たなアイテムを作って使用。敵を攻撃したり味方を救ったりと効果はいろいろあるようだが、使ってみるまではどんな効果が現われるのかはわからない。調合にはすべてのアイテムが対象となるので、その組み合わせのパターンは相当な数になると予測できるだろう。
調合データはこちら
ワッカのスロット
 オーバードライブになったら、その時点で所持している技リールの中から任意のものを選択。すると、画面上でスロットが回り出す。その図柄を合わせた結果によってダメージの効果が変化する仕組みだ。もちろん、多くの図柄が合致した方が、結果として攻撃力が高くなるということ。慣れればわりと揃えやすいはず。

 選択したリールの種類によって発動する攻撃が変化。リールは全部で4種類存在し、いずれもブリッツボールの試合の賞品としてのみ入手することができる。リールの種類と技の一覧は以下。

エレメントリール
 画面上でスロットが回り出すと、その中には
属性を表しているらしき4つの色があり、そろった色の属性で攻撃をするというもの。制限時間も当然あるが、20秒あるので落ち着いて図柄をそろえていこう。基本は目押しだ。
 赤:炎属性  青:水属性  白:氷属性  黄:雷属性。属性がそろわなかった場合は無属性のランダム攻撃となり、図柄が2つそろうとその属性で敵単体それぞれにランダム攻撃。3つそろうと敵全体への属性攻撃となる。

アタックリール
 ブリッツボールのトーナメントカップの賞品として入手する。そろえたリールの「○Hit」という
数字の合計が攻撃回数になる。さらに3つとも同じ図柄がそろった場合は攻撃回数が2倍になる(2hit+2hit+2hitなら、12回攻撃になる)。ただしいずれも敵単体それぞれへのランダム攻撃である。攻撃力限界突破したワッカにとっては最強の攻撃。

ステータスリール
 バトル回数が250回以上に達した場合の、ブリッツボールでのリーグ戦の賞品。同じ図柄が
2つ以上そろうと特殊効果を付加した攻撃を行う。同じ図柄が二つそろった時はランダム攻撃、3つそろうと全体攻撃になるのはエレメントリールと同じ。ドクロマークは毒+睡眠+暗闇+沈黙、砂時計マークは石化+ディレイ、DOWNマークはパワーブレイク+マジックブレイク+アーマーブレイク+メンタルブレイクの効果。

オーラカリール
 バトル回数が450回以上に達した場合にトーナメント戦の賞品として出現する、
エレメントリールとステータスリールの複合リール。例外として、ブリッツボールマークが3つそろうと強力な全体攻撃が発動する。

リールの入手方法について
 ワッカの「リール」はブリッツボールの景品としてしか出現しない。つまり、普通にゲームを進めているだけでは、永遠に「エレメントリール」だけ、ということになる。ブリッツボールをプレイするうちに景品として現われたリールを獲得していくのだ。即ち、ブリッツをプレイしないことには、ワッカのオーバードライブ技が増えることはない、ということになる。

 ブリッツボールには「
リーグ戦」と「トーナメント戦」の2種類があり、「ステータスリール」(と、水星の聖印)がリーグ戦の景品、「アタックリール」と「オーラカリール」がトーナメント戦の景品である。出現には順序があり、まず「アタックリール」がトーナメント戦に出現。これをトーナメント1位になることで獲得すると、次は一定の確率でリーグ戦に「ステータスリール」が出現する(ただし、バトル−通常のモンスターとのバトル−を250回こなしていなければならない)。リーグ優勝してこれを獲得すると、こんどは一定の確率で(バトルを450回こなしている場合)、トーナメント戦に「ステータスリール」が登場することになる(さらにそれを獲得すると、リーグ戦に「水星の聖印」が出現する)。けわしい道のりだが、頑張ってみよう。

 ちなみに、賞品はリーグ/トーナメント開始時、ブリッツスタジアムに入った時点で決まるので、前の試合直後にいったん戻ってセーブ、あとは望みの賞品が出現するまでリセットを繰り返せば、短時間で任意の賞品を出現させることが可能だ。

オーバードライブタイプ

 ゲーム開始時は、ゲージは敵からダメージを受けることで溜まるように設定されている(修行)。これをオーバードライブタイプと呼ぶのだが、実はこれは複数存在し、戦闘中に特定の行動を取り続けたり、敵から特殊な攻撃を受け続けることで習得することがある。中には厳しい条件のものもあるようだが、複数取得すれば作戦にも幅が出るというもの。例えば、味方を回復するとゲージが溜まる、一人で闘うと溜まる、などいろいろ考えられるだろう。ザコ戦闘中にはいろいろな行動をとってみると、思わぬタイプを取得することができるかもしれない。いろんな行動をとってみよう。

 ただ、複数のタイプを習得したとしても、セットできるのは
キャラクター1人につき1種類のみ。複数のタイプを同時にセットすることはできない。つまり、状況や敵、キャラクターごとの個性に合わせて適宜セットし直すのが理想。なお、タイプを変更しても溜めかけのゲージがリセットされることはない。

タイプの名称 ゲージ上昇条件 取得方法
修行 敵からダメージを受けるとゲージが上昇。 デフォルト
慈愛 味方のHPを回復すると上昇
(自分は含まない)。
回復量と上昇量は比例する。
味方を回復し続ける。
勝利 戦闘に勝つとゲージが上昇する。
戦闘終了時にメンバーになっていればいい。
戦闘に勝利し続ける。
(終了時にメンバーに入っている)
凱歌 敵にとどめを刺すとゲージが上昇。 敵にひたすらとどめをさす。
憤怒 仲間が敵から攻撃を受けるとゲージが上昇。 戦闘に参加中、味方が
ダメージを受け続ける。
闘志 自分の攻撃が敵にヒットするたびに
ゲージが上がる。
アイテムやOD技は含まない。
敵に攻撃を当て続ける。
(アイテムやOD技は不可)
対峙 バトルに参加しているだけで
ゲージが上昇する。
自分にターンが回ってくる。
華麗 敵の攻撃を避けるとゲージが上昇する。 敵の攻撃を避け続ける。
孤高 一人で闘っているとケージが上昇。 他のパーティキャラ二人を
戦闘不能にして一人で闘う。
策略 敵をステータス異常にすると
ゲージが上昇。対象はブレイク系、挑発、
おどす、死の宣告と、
毒・暗闇・沈黙・睡眠・スロウ・石化・ゾンビ。
敵をステータス異常にし続ける。
恥辱 バトルから逃げるとゲージが上昇。 戦闘からひたすら逃げ続ける。
危機 HPが少ない状態でバトルに参加してると上昇。 HP表示が黄色い状態を
維持し続ける。
窮地 敵の攻撃でステータス異常になると上昇。
毒・暗闇・沈黙・睡眠・スロウ・混乱・
ゾンビや死の宣告が対象。
敵にステータス異常にされる。
悲哀 敵の攻撃で味方が戦闘不能になると
ゲージが上昇。
自分以外が敵に殺され続ける。
英雄 HPの高い敵にとどめをさすと
ゲージが上昇。
HPの高い敵にとどめをさし続ける。
磐石 敵の攻撃を軽減するとゲージが上昇。
4属性防御の「バ魔法」、
シェル・プロテス・リフレクなど。
敵の攻撃を軽減し続ける。
4属性防御の「バ魔法」、
シェル・プロテス・リフレクなどを使う。
苦闘 ステータス異常の時にターンが
回ってくると上昇。毒・暗闇・沈黙・睡眠・
スロウ・混乱・ゾンビや死の宣告など。
「窮地」と異なり、状態が持続している
ことが条件。
バトル中ステータス異常で
あり続けること。
「窮地」とはやや特性が異なり、
状態の持続が重要なポイント。

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