| FFシリーズでは、毎度のことながらそれひとつだけでゲームとして成立してしまいそうな、濃密なミニゲームが収録されているのはご存知の通り。中でもカードゲームなど、頭を使いかつコレクター魂を刺激されるミニゲームにハマった経験をお持ちの人も多いだろう。今回、その血筋を引き継ぐのは間違いなくこの「スフィアブレイク」である。また、ゲームそのものを楽しむために欠かせないドレスフィア「ギャンブラー」の入手にも密接に関わってくる、無視できない種類のミニゲームなのである。 スフィアブレイクはストーリーレベル1から楽しむことが可能（ただし練習のみ）。ストーリーレベル1でルカを訪れ、スタジアム地下にいるリンと会話するだけ。以後は練習試合をすることができる。この段階からシステムとルールを理解しておくことで、後の「ギャンブラー」入手の確率はグンと高まるのだ。ルールは複雑ではないが、単純でもない。いくつかの用語と画面の見かたぐらいは、完璧に把握しておこう。たださえ瞬時の暗算を強要されるスフィアブレイクにおいて、それらの情報をいちいち確認していたのでは、勝てるものも勝てなくなってしまうぞ。 スフィアブレイクとは、簡単に言うと「決められた制限時間」と「決められたターン数」のうちに、「決められたコインの数（ノルマ）を消費する」ゲーム。コアスフィアが示すナンバー「コアナンバー」の倍数を、「場」にあるコインの組み合わせで作っていくのだ。対戦は、ルカにいる「コアスフィアを持った人」に話しかけて行なう。とは言ってもその対戦相手と競うのではなく、対戦相手の持っているコアスフィアに挑むと言った方が正しい。 まず、対戦相手によるコアスフィアの違いから理解しておこう。通常、対戦相手はルカに何人かいるが（MAXで13人。ストーリーレベルの進行によって増える）、それぞれ持っているコアスフィアが異なるのだ。コアスフィアの違いは、そのまま難易度に繋がる。難易度の高いコアスフィアほど、ターン数やノルマが厳しくなっていくのだ。これらの情報は対戦相手に話しかけた時に表示される。自分の腕と相談して、対戦するかやめておくかを決めよう。 続いては画面の見かた。  TURN： 現在のターン／制限ターンを示す。上の写真で言えば、この試合は15ターンのうちにノルマを消費できなければ負けとなることを示し、現在は5ターン目であることを示している。 TIME： そのターンの制限時間。スフィアブレイクは永遠に考えていられるわけではないのだ。TIMEがゼロになるまでにコアブレイクできなければ負けとなる。 消費： 現在までの消費枚数／規定ノルマを示す。上の写真では、ノルマ50枚のうち30枚を達成している。この場合、ターンがすべて終了するまでに、あと20枚消費すれば勝ち。 場の中心にある青いスフィアがコアスフィアで、そこに示されている数字（上の写真では2）を「コアナンバー」と呼ぶ。周囲のコインを使って、「2」の倍数を作ればコアブレイク（ターンをクリア）し、次のターンに移る。その際、コアナンバーは新たなものが示される。 コアスフィアの周りを囲む、4枚の金色のコインが「エントリーコイン」。対戦開始時にプレイヤーが手持ちの中から任意のものを選ぶことができる。ただし同じものを複数選ぶことはできない。試合中に何度使用しても消滅することはないが、試合の勝敗に関係なく、試合終了時には没収されてしまう。エントリーコインは砂漠の発掘などで入手でき、手持ちのコインが4種類に満たない場合はスフィアブレイクをプレイできなくなり、何らかの方法でエントリーコインを入手しなければならない。 場の外周にある銀色のコインは「ベースコイン」。試合開始時には12枚が配置され、数字はランダムとなる。使用すると消滅し、3ターン経過すると復活。また、コインのナンバーはターンの経過とともに1ずつ増えていき、ナンバーが9のものは次のターンで消滅する（これも3ターン後に復活）。場にベースコインがなくなっても負けにはならないが、エントリーコインだけではノルマを稼げず、かつコアブレイクも難しくなる。 実際の試合の流れも見てみよう。 上の写真のターンでは、コアナンバーが2となっている。ということは、エントリーコイン及びベースコインを使用して、2の倍数を作ればそのターンはクリアとなる。上の場合、エントリーコイン（中心の金色のコイン）に2があるのでそれを使用すればコアブレイクはするが、エントリーコインは消費ノルマに加算されない。勝つためには、ベースコインを使わなければならないのだ。つまり、上の場合ではまずエントリーコインから2の倍数ではないものを選び、続いてベースコインとの合計で2の倍数を作ればいい。たとえばエントリーコインの3を選び、次にベースコインの3を選べば3＋3で6と、2の倍数ができあがりコアブレイクする。 ここで大前提、「ターンの初めにはエントリーコインしか選べない」ことを理解しよう。上の場合、エントリーコインの2か6を最初に選んでしまうとコアブレイクしてしまう。何度も言うが、勝つために必要なのはただコアブレイクすることではなく、いかにベースコインを消費するかということが重要なのだ。つまり、上の写真のケースではまず3か5を選ぶ。その後に、足すと2の倍数になるベースコインを選んでコアブレイクを狙うのである。これを規定のターンの数だけ繰り返し、最終的にノルマを達成していれば勝利となる。 続いてはコンボの説明。コンボは簡単に言うなら、特殊なコインの消費のしかたでボーナスを稼ぐ技のことである。スフィアブレイクには「枚数コンボ」「倍数コンボ」の2種類があるが、エントリーコインがその特性を持っていないと使用できない。つまり、コンボを狙うには、そのコンボが使用可能となる特性を持ったエントリーコインをチョイスしておかなければならないのだ。 こうなると、コンボの解説よりもまずコインの特性を理解する方が先だ。コインには特殊な特性を持つものがあり、そのコインを消費することでさまざまな恩恵が発生することがある。まずはコインの特性を見てみよう。特性は、画面の左下に表示される。特性のないものは「特性なし」と表示される。なるべく有利な特性を持っているコインを消費するのがコツだ。
つまり、コンボを使うつもりならば、試合開始時にあらかじめ使いたいコンボが使用可能になる特性を持ったエントリーコインをエントリーしておかなければならない。手持ちにそのようなコインがない場合、コンボは使用できない。 では、あらためてコンボの説明に戻ろう。枚数コンボとは、とにかく同じ消費枚数を維持し続けるコンボのこと。つまり、「前のターンと同じ消費枚数でコアブレイクしていく」ということだ。たとえば、最初のターンを消費枚数3でコアブレイクしたとしよう。そうしたら、続くターンもとにかく3枚消費を続けていくのだ。すると「3の枚数コンボ」が成立し、コンボが続く限り消費枚数にボーナスが加算されていく。注意したいのは、エントリーコインだけでコアブレイクすると、コンボは継続するがボーナスは入らない点。必ずベースコインを絡めていこう。 倍数コンボは、「前のターンと同じ倍数でコアブレイク」を続けていくコンボだ。例えば、コアナンバーが2の時に合計6でコアブレイクしたとする。この時、倍数は3である。そうしたら、次のターンでも同じく3倍になるようにコアブレイクすればいいのだ。コアナンバーが3なら9、5なら15という具合に、同じ倍数を維持していくことでボーナスが加算されていく。倍数コンボは枚数コンボと異なり、エントリーコインだけで進めていってもボーナスが入るので、ベースを消費せずにクリアすることも可能となっている。 ちなみに、枚数コンボ・倍数コンボは同時に両立する。かなり難しいが、決まると面白いようにボーナスが入るぞ。 エントリーコインの入手 エントリーコインは、ビーカネル砂漠の発掘で手に入ることは前述の通り。ストーリーレベルが進めば、それなりに価値のあるコインも発掘できるようになる。また、対戦中に「コイン」「レアコイン」の特性を利用して入手することも可能だ。こちらの場合は、発掘では絶対に手に入らないようなレアなコインも入手することができる。ただし、レアコインの入手にはそれに見合う強敵と対戦しなければならないのだ。 |
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