ストーリーコンプリート率(コンプ率)
〜コンプ率が上昇する要素〜

 「X-2」では、「今、自分はゲームをどの程度やり込んだか」を数値的に表示する「コンプリート率」を見ることができる。ロケーション画面やセーブ画面に表示される、あのパーセンテージのことだ。これが100%になった時、プレイヤーは「FFX-2」のすべてを味わい尽くした、と胸を張って言えるのだ。

 もちろん、普通にゲームをオープニングからエンディングまで「いきあたりばったり」にプレイしただけでは、とてもじゃないが100%は狙えない。「X-2」にはいろいろな
分岐があるからだ。例えば、「すんごいスフィア」を新エボン党と青年同盟のどちらに返したかで、その後の展開が大きく変化する。ミッション自体も発生する場合としない場合があり、街の人々の応対まで変化する。そして、これらは1周に一度しか経験できない。つまり、新エボン党にスフィアを返した人は「もし青年同盟に返したらどうなっていたか」の部分をゴッソリ見落としたことになる。その逆もまたしかり、だ。他にもオオアカ屋を助けたか?見捨てたか?助けた場合、借金を返したか返していないか?など、分岐するイベントはどれか1つしか見れない。では、どうすれば100%を達成できるのか?

 実は、「X-2」では、
特定のイベントボイスを聞いたかどうか、でコンプリート率が上昇する。つまり、それぞれのイベントで各キャラクターが発するボイスのうち、特定のものには小数点単位で「上昇値」が割り振られているのだ。それをイベントで発生させることができれば、プレイヤーのコンプ率に加算されていくしくみ。もちろん、大きなイベントほどたくさんの上昇値を得られる可能性は高くなる(仕込まれたイベントボイスが多いということ)。そして、このイベントボイスは、仮に総べてを合計した場合、100%以上の分量が用意されているのだ(ただし、100%を超えても表示は100%でストップする)。すなわち、見ることのできなかったイベントを埋め合わせるだけのポイントを獲得することができれば、1周目のみで100%は達成できるということになる。もちろん、かなりシビアに全イベントを発生させていく必要はあるのだが。

 しかし、それでも1周で100%というのは、「すべてを知り尽くした」プレイを要求される。残念ながら1周で100%に達しなかった場合はどうすればいいか。それは「強くてニューゲーム」の存在である。このモードでは、アビリティやアイテムの他に、コンプリート率も前の周を引き継ぐのだ。つまり、この2周目で、以前に新エボンにスフィアを返したプレイヤーは今度は青年同盟に返してみる……というように逆のプレイをしていけば、パーセンテージは上がっていく。やり逃したミッションやイベントも見ながら進めれば、2周で100%はじゅうぶん可能である。

 ただ、このパーセンテージは前述の通り小数点以下もあるので、未経験のイベントを見たからといって、必ずしも即座に数値が上がるわけではない。大きなイベントやミッションほどパーセンテージに占める割合が高く、小さなイベントは小数点以下しかプラスされないこともある。

 ちなみに、本作には「コンプリート」という語句の付く用語が複数存在するので混同しないように注意したい。ミッションコンプリート、ストーリーコンプリート、エピソードコンプリートはまったく別のものである。

 では、コンプ率が上がると思われる条件を検証していこう。これらをこころがけていけば、1周で95%以上は確実に達成できる(筆者は94%だったが、明らかに見逃したイベントがアリ)。あとは2周目で逆の選択肢を進んでいけば、100%は達成可能。場合によっては「2周で無理なら3周でも4周でもしてやろうじゃないか!」ぐらいの心意気も必要かも。
1.ミッションはすべて経験する
 言うまでもなく、ミッションと名の付くイベントは多かれ少なかれコンプ率に影響する。そのため、各ストーリーレベルごとにすべての地域を巡り、くまなくミッションを発生・クリアしていこう。このことが、ストーリーレベル5での各地域エピソードコンプリートにも繋がり、それがさらなるコンプ率上昇にも繋がってくる。

 「キューソネコカミ」獲得には「ストーリーレベル1・幻光河のミッションをやらない」という条件もあり、キューソを入手するためにこれに従わざるを得なかったプレイヤーは、2周目で必ず消化するように。これで1%は上がる。
2.イベントもすべて経験する
 ミッションではない各種イベントも、もちろんコンプ率に絡んでくる。注意したいのは、ロケーション画面で表示される「No Missions!」の文字。これはその通り「ミッションはない」ということを表わしているが、だからと言ってその地域を無視していいかと言ったらそうではなく、ミッションはなくてもイベントが発生することは多々あるのだ。これも、ストーリーレベルが変わるごとに各地をくまなく訪れることで、すべてのイベントを見ていこう。
3.会話はしつこいぐらいに
 前述の通り、コンプ率はイベントボイスについて設定されているので、声を出さない街の人々は関係ない。逆に、声を出す相手には変化がなくなるまで何度も話しかけるべきだ。
4.分岐は2周目で必ず見る
 分岐が発生するイベントは、なるべく「1周目ではどちらを選んだか」を記録して残しておこう。2周目ではその逆の選択肢を選びながら進めたい。ささいな会話の変化が、小数点以下のコンプ率に絡んでいるため軽視できない。細かい積み重ねこそ、100%への道なのだ。
5.シーンスキップは厳禁
 ムービーやイベントシーンをスキップできる、「ポーズ中にボタン」でのシーンスキップだが、コンプ率上昇を目指すならこのコマンドは封印すべし。もともと「同じシーンをまた見るのは面倒」というユーザーの声を反映したものと思われるが、スキップしたイベントは「見てない」と認識され、コンプ率が上がらないのだ。また、こちらは未確認なのだが、ボタンでボイスをキャンセルすることも万全を期すのなら避けた方が無難と言える。

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2003/2004 GAMERS EDEN