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ピアノ・コレクションズ ファイナルファンタジーV | |
このCDは、「ファイナルファンタジーV」のために作曲された楽曲の中から13曲をセレクト、ピアノソロとしてアレンジしたアルバムである。ファンにはおなじみの「ピアコレ」も、実はしばらくの間、廃盤の憂き目にあっていた。オリジナルサントラはそれなりの売り上げを記録する「FF」シリーズだが、「アレンジバージョン」は思いのほか売れていない現状があった。そのような事情もあってか「IV」「V」および「VI」の「ピアコレ」は発売を中止されていた。が、「FFVIII」にて「ピアノ・コレクションズ」が復活し「IX」も製作されると、同時にファンからの「IV」〜「VI」の再販希望が多数届いたため、2001年に再発売となったのである。左に掲載しているCD番号は現在発売されているもの。作曲者である植松伸夫氏本人のコラムによると、これを機会に「ピアノ・コレクションズ」化されていない「I」〜「III」、そして「VII」も、いつか必ず発売したい、と語っている。 本作では編曲を「IV」と同じく佐藤史朗氏が、ピアノの演奏は同じく森俊之氏が担当している。 |
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NTT Pub. NTCP-1002 1993年/2001年 JASRAC表記:なし |
01 | オープニング | 原曲の展開・雰囲気を違和感なく再現している好アレンジ。ピアノって本当にいろんな表情を持っている楽器だなあ。 |
02 | 街のテーマ | これも再現度の高い演奏です。こうしてメロディを裸にすると、楽曲自体のメロの良さが際立ってきますね。 |
03 | ハーヴェスト | 原曲がちょっとケルトな味付けだったのに対して、こちらはまるでピアノで演奏されることを想定して作られた曲のように聞こえます。シャッフル・ブギのような感じ。のちのFFでのカードゲームや、「ドラクエ」のカジノで流れてる雰囲気と言えばわかるかな?ケツに付いているコーダもイイかんじ。 |
04 | ファイナルファンタジーV メインテーマ |
ピアノソロだというのにこの迫力、力強さはなんだろう。そこに美しさ、優しさも内包している。約3分間ほどの演奏だが、あまりに心地よくてもっと長く聴いていたくなるほど。楽曲の良さも再認識。 |
05 | モーグリのテーマ | イントロですぐにそれとわかる。とっても再現度の高いアレンジになってます。 |
06 | はるかなる故郷 | 原曲はスーファミ音源でピアノを鳴らしていましたが、これが本来の姿!とでも言うべきものですかね。やはりゲーム音源で再現が最も難しいのはピアノ、そしてギター。これらを再現しようとしたら、音色に大量のメモリーを消費してサンプリングすることはもとより、演奏技法(強弱や長さ、減衰、音色変化)も忠実にシミュレートしなければならないのです。ゲームではまだまだ(次世代機でも)難しい部分なのです。 |
07 | マンボdeチョコボ | やっぱりこれは外せないですね。ピアノで「マンボ」を表現するのは苦労したのではないでしょうか?もちろん、上手く雰囲気出ていますね。アレンジャーとプレイヤーの技量でしょう。 |
08 | レナのテーマ | シンプルなアレンジになっています。一寸メインテーマが顔を出すのも原曲通り。 |
09 | 想い出のオルゴール | 曲名を「想い出のピアノ」にしてしまいたいほど、ハマっています。 |
10 | ビッグブリッヂの死闘 | 「FFV」人気No.1楽曲のピアノソロ。ピアノでできるの?と思いますが、そこはそれ、バッチリです。これはもう「ビッグブリッヂの死闘」以外のなにものでもありません。強弱による音の表情付けもお見事! |
11 | タイクーン円舞曲ヘ長調 | これも原曲のイメージがしっかりと再現されています。ピアノ向けな楽曲ですね。 |
12 | 親愛なる友へ | 静かなバラード風味な演奏。心地よく眠れそう……。寝る前に聞きたい、優しい曲。 |
13 | エンドタイトル | このアルバムには「大いなる翼をひろげ」は単独の楽曲としてはないのですが、ここでちょっと出てきます。アルバムで最も長い、5分20秒ほどの壮大なピアノソロ。ゲームのエンディングを思い出す、好演奏です。 |