PE2・パラサイト・エナジー考察

復活と強化
 パラサイト・エナジー(以下「PE」)は、ネオ・ミトコンドリアと共生するAyaだけが使うことのできる特殊な力のことだ。ゲーム中、AyaはPEを使用して敵に攻撃したり、自らを回復する。が、最初から無条件であらゆるPEを使うことができるわけではない。設定によれば、Ayaは自分が「人間以外の何か」になってしまうことを恐れ、自らPEを封じ込めている。ゲーム中でPEを使うためには、その封印を解かなければならない。

 封印を解くためには、戦闘を繰り返してEXP(経験値)を獲得していかなければならない。そして、溜めたEXPを消費してPEを「
復活」させてやるのだ。具体的には、PEの復活にはそれぞれ必要なEXPが定められており、規定のEXPを持った状態で、メニュー画面上で復活を行なっていく。

 復活させたPEの横に、レベルの表示があるのに気が付くだろう。PEはそれぞれレベルが設定されており、レベルが上がるにしたがってより「使える」ものになっていく。が、黙っていてはレベルは上がらない。任意のPEのレベルを上げるには、再度プレイヤーがEXPを消費して「
強化」してやらねばならない。こちらも復活同様、それぞれのPEごとに強化に必要なEXPは定められており、無論より高いレベルの強化を実行する場合には、必要となるEXPは多くなる。
隠されたパラサイト・エナジー
 メニューを見ると、PEがそれぞれ4つのグループに分かれていることがわかるだろう。これはPEの「属性」を示し、パイロキネシスとコンバッションが「火」、ネクローシスとプラズマが「風」、メタボリズムとヒーリングが「水」、アンチボディとエナジーショットが「地」ということになる。さらに、それぞれの属性に今はまだ見ぬ「隠された3つめのPE」が存在しているのだ。

 それぞれの属性に属する2つのPEのレベルを、両方ともレベル3まで強化すると、3つめのPEが現れる。例えば、火系統のパイロキネシスとコンバッション両方をレベル3にすると、火系統に新たにインフェルノという3つめのPEが出現するのだ。もちろん、そのままでは使うことはできず、これについても復活・強化の手段を用いていかなければならない。が、さすがに隠された、ある意味で「最強」のPEだけに、必要とするEXPも膨大なものになる。威力は折り紙つきなので、なんとか復活させたい。オススメは風系統の「アポビオーシス」だ。
パラサイト・エナジーの使用
 こうして獲得したPEは、積極的に戦闘で役立てたい。戦闘中は(△)ボタンを押すと画面右下にPEメニューが出るので、そこから使用したいPEを選択、決定するとAyaがモーションを始める。PEはそれぞれに待機時間(ATPロス)が設定されており、発動後のその間は、Ayaは一切の行動ができない。つまり、この間は敵に対して非常に無防備になってしまうわけだ。戦闘中のPE使用で、最もネックなのがここだろう。

 待機時間とは、RPGにおける呪文の詠唱時間のようなものと思ってもらっていいだろう。もちろん威力の大きいPEほどロスが大きくなり、無防備な時間も長くなる。この間に攻撃を受けると回避できないだけでなく、
発動そのものがキャンセルされてしまう。例えば、HPが残り少なくなってヒールを使おうとしたまではいいが、待機時間中に敵の攻撃を受けてしまい発動キャンセル(=HPは回復していない)、さらに敵に囲まれるという最悪の状況が発生することもあり得るわけだ。PEの発動は敵のスキがある時に、ということも、やはり鉄則として覚えておくこと。

 が、やはりPEを使うことで有利になることも当然多く、一気に複数の敵が接近してくる状況ですべての敵の足を止めたり、Ayaが先制する状況では敵にハンデを与えるような使い方もできる。どうしても回復系のエナジーばかりを優先して修得しがちだが、攻撃系のエナジーも積極的に復活させていこう。

 追記しておくと、ほとんどのPEは戦闘中にしか使用できないが、HPを回復するヒールだけは、通常の移動中でも使うことが可能。ただし、回復量は戦闘中よりも若干低下する。
MPについて
 PEを使用するにはMPを消費する。このMP、普通は「マジックポイント」と読むところだろうが、本作においては「ミトコンドリア・ポイント」である。MPがゼロになると当然PEは使用できなくなる。

 消費したMPはアイテムで回復できるが、
戦闘終了後にも若干回復する。戦ったクリーチャーの種類によっては、大量に回復することもある。特にPEでないと倒しにくい敵と戦うと、戦闘後のMP回復量が多くなるので覚えておこう。ただし、本作においてはMPは貴重な存在。ザコ戦からあまりにPEに頼りすぎていると、いざボス戦という時にMPが尽きてしまう。PEの使いどころはよく考えよう。

 MPの最大量を増やす方法は3つある。ひとつは
防具による修正。防具には、装備することでHPやMPの最大値が上昇するものがある。これによって、最大値を増やすのだ。ただし、それはあくまで防具によって付加されるものなので、装備を外すとAya本来の最大値に戻ってしまう(これはHPも同じ)。

 もうひとつは、
PEの復活・強化によるボーナスだ。PEを復活、もしくは強化すると、それぞれ定められた値の分だけAyaの最大MPが上昇する。これはAyaのステータスが直接成長するので、装備などの影響は受けない。つまり、より多くのPEを復活・強化するほど、AyaのMPも徐々に増えていくということである。

 最後に、アイテム「
リップスティック」を消費することで、最大MPを1上げることができる。が、リップスティックはいわゆるレアアイテムであり、そうそう手に入るものではない。しかもアタッチメントに装着していれば沈黙を防ぐ効果もある。うかつに消費するのは浅はかと言えるだろう。
パラサイト・エナジー一覧
火系統
名称 Lv 復活・強化
消費EXP
発動コスト
(消費MP)
ATPロス
(待機時間)
攻撃力
パイロキネシス 1 - 8 22 70
2 1250 7 22 100
3 3000 6 22 45×3
パイロキネシスはLv.1のみ、Ayaが最初から使えるPEだ。
属性は火炎。Ayaの前方に向かって熱弾を放つ。
レベルが上がると攻撃射程が伸び、熱弾そのものも大きくなる。
コンバッション 1 750 14 38 120
2 1750 14 30 140
3 4000 14 22 170
攻撃属性は火炎。Ayaの前方に円中型の効果範囲を持ち、地面の敵にも届く。
最初は使いにくいが、レベルが上がるにつれてロスタイムが短縮されていく。
インフェルノ 1 3000 30 50 200
2 4000 30 40 250
3 5000 30 28 300
火系統の隠されたPE。効果範囲はなんと戦闘エリア全体である。
ひとたび発動すれば、すべての敵にダメージを与える。
レベルが上がっても消費MPは変わらず、ロスタイムも短くなるというありがたさ。
風系統
名称 Lv 復活・強化
消費EXP
発動コスト
(消費MP)
ATPロス
(待機時間)
攻撃力
ネクローシス 1 500 7 38 15
2 1250 7 30 20
3 3000 7 22 30
攻撃属性は毒。Ayaの前方に攻撃範囲を持つ。
攻撃力には期待できないが、相手が毒状態にさえなれば、
継続してジワジワとHPを削っていく。
プラズマ 1 750 6 18 25
2 1750 5 18 30
3 4000 4 18 40
攻撃属性は衝撃。Ayaを中心に半円形の効果範囲を持ち、背後もカバー。
多くの敵を転倒させて行動を封じる効果があり、とても重宝するだろう。
レベルが上がると効果範囲が広がり、待機時間も短縮していく。
アポビオーシス 1 3000 18 38 60
2 4000 18 38 80
3 5000 18 38 100
攻撃属性はマヒ。Ayaを中心に円柱形の効果範囲がある。
レベル3まで上げると効果範囲が戦闘エリア全体となり、その強力さたるや
クセになってしまうだろう。強力なぶん、消費MP・待機時間は大きい。
水系統
名称 Lv 復活・強化
消費EXP
発動コスト
(消費MP)
ATPロス
(待機時間)
ポイント
メタボリズム 1 500 7 36 予防時間
20秒
2 1250 5 28 20秒
3 3000 3 18 20秒
興奮以外のステータス異常を治療する。ただ、沈黙になるとPEが使えないため、
実質的に沈黙も治療不能ということになる。ただし、予防は可能。
発動後20秒間効果が持続し、あらゆる異常から守ってくれる。
ヒーリング 1 750 12 42 回復量
30〜60
2 1750 12 30 40〜70
3 4000 12 18 50〜90
HPを回復するPE。レベルが上がると回復量が増えるほか、待機時間も短縮。
戦闘中に使用した場合の回復量は、表中の数値の間でランダムに変動。
唯一戦闘外でも使えるが、その場合の回復量は表中左側の数値になる。
ライフドレイン 1 3000 20 44 攻撃力
200
2 4000 18 36 250
3 5000 16 28 300
敵に与えたダメージを、そのままAyaのHPとして吸収する。
攻撃力は効果範囲内にいる敵に分散され、敵が多い場合は一体あたりに
与えるダメージ量は少なくなってしまう。一対一の戦いで特に有効。
地系統
名称 Lv 復活・強化
消費EXP
発動コスト
(消費MP)
ATPロス
(待機時間)
ポイント
アンチボディ 1 500 6 36 軽減率
0.75倍
2 1250 5 28 0.7倍
3 3000 4 18 0.6倍
敵から受けるダメージを軽減し、効果時間は75秒。
二度重ねてかけることができ、その場合さらに軽減率が上がる。
レベルアップごとに消費MP、待機時間ともに低下するのもうれしい。
エナジーショット 1 750 10 36 増加率
1.3倍
2 1750 9 28 1.4倍
3 4000 8 18 1.5倍
Ayaの攻撃力を上げる効果があり、継続時間は75秒。
2度まで重ねて使用することができる。
また、発動時にはクリティカル発生確率も上がる。
エナジーボール 1 3000 15 36 攻撃力
200
2 4000 15 28 200
3 5000 15 18 200
Ayaの周囲に光球を発生させるPE。光球は衝撃の攻撃属性を持つ。
光球は一度に3つまで出現させることができ、レベル3なら一度に3つ出現。
レベルが低くても、重ねがけすることで3つまで出すことができる。

 ここに掲載したPEのすべてを、1周目ですべて復活・最大強化させることはほぼ無理だと考えていい。強力なPEを使いまくるのは、2周目以降の遊び方。むしろ1周目は、どのPEが本当に有効なのかをよく考え、それらを優先的にレベル3まで強化するようにしていこう。助言すると、敵の行動を封じる可能性のある風系統は使い勝手がいいので強化するといい。敵にダメージを受けなければ、回復の必要もないはずだ。また、火系統の属性は武器で代用がきく。それよりも、防御力・攻撃力を上げる地系統をすすんで強化した方が実用的だ。特に強敵との戦いでは、アンチボディ、エナジーショットともに必須と言っても過言ではない。
アイテムによるPEの復活・強化
 ここまで解説してきたように、PEの復活・強化には莫大なEXPが必要となる。が、実はそれをいとも容易く成し遂げてしまえるアイテムも存在する。いちおう紹介しておこう。

 それらのアイテムを使用すると、対応した属性の最低レベルのPEを復活、もしくは強化させることができる。もちろんEXPは消費しない。たとえば、ついさっきEXPでレベル2にしたばかりのPEをいきなりレベル3にしたり、まだ復活させていないPEを復活させることが可能なのだ。

 と、これだけ聞くととてもイイことのように思えるだろう。必死になってそのアイテムとやらを探すかもしれない。が、残念ながら、それらのアイテムは激レアアイテムなのだ。通常のプレイでは、まず1つ手に入ればいいほう。もちろんショップでは売っていない。アイテムで強化しまくろうと思ってたアナタ、そうそうラクはさせてもらえないってことです。地道にEXPを溜めましょう。

 それだけではない。仮にそのアイテムを入手したとする。ところが、実はそれらのアイテムは、アタッチメントに装着することで非常にありがた〜い効果を発揮してくれるのだ。ゲームの難易度に直結する効果だけに、PEを強化させるためだけにそれらのアイテムを消費してしまってもよいのか、下の一覧を見ながらじっくり悩んでいただきたい。


アイテム名 使用すると…… アタッチメント装着効果
ホーリーウォーター 水系統のPEの復活・強化 受けるダメージを
0.75倍に
メディソン・ウィール 風系統のPEの復活・強化 戦闘勝利時の
獲得アイテム増加
オフダ 地系統のPEの復活・強化 PEの攻撃力が1.5倍に
スカル・クリスタル 火系統のPEの復活・強化 武器攻撃力が1.2倍に

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