FFXその他のシステム
「FFX」になって取り入れられたさまざまなシステムを検証。

セーブスフィア
 これまでのFFシリーズにも存在していたセーブポイント。今回の「FFX」でももちろん世界中に点在している。これまでと大きく異なるのは、触れるとHP・MPが回復するようになったこと。セーブスフィアを拠点としたレベル上げが期待できる(正確にはAP稼ぎ?)。

 また、セーブスフィアにはレベルが設定されているが、はたしてどのような意味を持つのか?
実は、港町ルカでのイベントを一通り終えてミヘン街道に向かう際に、セーブスフィアレベルが2に上がる。すると、いつでも
ブリッツスタジアムに移動して、ブリッツボールをプレイすることができるようになるのだ。また、ストーリー終盤に飛空艇での移動が可能になるとレベル3になり、どのセーブスフィアからでもたちまち飛空艇に戻ることができるようになる。
スフィアモニター

 各地の街や旅行公司などに設置されている設備で、周辺の状況やこれから出会うであろう魔物の情報を見ることができる。特にモンスターとはデモバトルができるので、事前に攻撃方法を知ることが可能だ。それに合わせたショップでの買い物にも役立つ。見つけたらのぞいてみるべし!

ボイス
 「FFX」では、キャラクターが声を発してしゃべるようになった。たわいのない会話やNPCは別にして、イベントシーンなど重要な会話はすべて、ムービーシーン以外でもフルボイスで会話する。これまでのセリフのテキスト表示では伝わりきらなかった、微妙な感情のニュアンスまで表現することに成功している。しかし、ダイアログ編集の力量かプログラムによるものかは別として、「呼吸」までは再現できていない。人間の息継ぎを無視した不自然なセリフの繋ぎが目立つのはちと残念。
リップシンク
 アニメーションやCGでは、あらかじめキャラクターの口をセリフの長さに合わせておおまかに動かしておき、後に声をあてていく手法(アフレコ)がよく取られるが、「FFX」ではまったく逆。セリフに完全にシンクロして口が動くのだ。これを、アフレコに対してプレスコといい、先に録った音声に合わせて画を作成する方法。リアルタイムでこれをやられては、もはやキャラがCGに見えなくなってくるほどに生々しく感じられることだろう。だが、ムービーはともかく、リアルタイムポリゴンでのイベントシーンでのリップシンクは、まだ完璧とは言い難いかも。
フェイシャルモーション
 これまでは表情ひとつ変えずに身振り手振りで演技していたキャラクターだが、「FFX」においてはムービー以外のリアルタイムポリゴンモデルまでもが、その時の感情に合わせて表情を変化させる。また、通常のCGやアニメでは、例えばしゃべる際には口だけがパクパクしていたものだが、「FFX」では筋肉の動きまで忠実にシミュレート。口の周囲の筋肉の動きに連動し、頬の筋肉までもが微妙に動くなど、実際の人間を意識した作りこみがなされている。これは、ポリゴンモデルにいくつもの「骨」を設定して動かしている。
字幕の表示
 これまでもFFシリーズでは、ムービーシーンに字幕が挿入されるなどはしていた。今回の「FFX」では、メッセージウインドーをすべて廃止。会話のすべてが字幕表示されることになった。字幕の表示はコンフィグで設定が可能。せっかく「しゃべる」ことだし、字幕を非表示にしてプレイするのも一興?ただし、ところどころミックスバランスがイマイチ(セリフが聞こえにくい)なところがあるので、一回目のプレイは字幕表示ONでのプレイをオススメする。ストーリーを理解しているなら、2周目はOFFでもいい。
ワールドマップの廃止
 「FFX」には、これまでおなじみとなってきたワールドマップが存在しない。場所の移動は、街と街をつなぐ「街道」と呼ばれる場所を用いて行う。もちろん、この「街道」では敵とエンカウントすることになる。これまで、ワールドマップではどうしてもキャラクターの描写がおろそかになってしまっていたが、常に等身大に表示されるキャラクターたちに思い入れも増すことだろう。言わば、「FFX」の世界そのものがひとつの大きなダンジョンになったようなものか。
シームレスバトル
 一部のボスモンスターや特別な演出のある敵との戦闘は、シームレス(継ぎ目なし)に行われることになった。街道やダンジョンを移動しているとモンスターが派手な演出で現われ、そのまま画面が切り替わることなく戦闘に突入したりするのだ。まさに、息をもつかせぬ展開とはこのことだろう。これは、これまでバトル画面が3Dでもダンジョンマップが2Dであったためにできなかったこと。フル3Dマップとなった「FFX」だからこそ実現したシステムなのだ。
PS2HDD対応
 「FFX」のソフトと同じく7月19日に発売された、プレイステーション2ハードディスクドライブに早くも対応。HDDを接続したうえでコンフィグからHDD読み込みを設定すると、読み込みのストレスが皆無と言っていいほどになくなるという。通常でもじゅうぶんに早いと言われる「FFX」だが、HDDを使うと究極の「ストレスレス」プレイが可能になる?!ただし、ゲーム開始時にある程度のロード時間がかかる。
99セーブを実現!
 「FFX」は、PS2専用メモリーカードに、なんと合計99ヶ所ものセーブが可能。これは、ゲーム中にあるすべてのセーブスフィアでセーブしてもまだ余るという数。やり込み派はカードを新調して、全データを残しておくべきか?ただし、99ブロックすべてデータが埋まると、感覚としてややセーブ・ロードが遅くなるようである。

FFXトップへ戻る

2001/2004 GAMERS EDEN