シナリオでも説明のあった通り、雷平原では落雷を避けることができる。具体的な方法は言うまでもないが、一応記しておくと「画面が光った瞬間に○ボタンを押す」ことで回避が可能だ。しかし、これは単なるシナリオイベントではない。立派にミニゲームとして成立しているのだ。雷を連続して避けた回数に応じて数々のアイテムが獲得でき、中でもルールーの七曜武器強化のために必要な「火星の聖印」は、このミニゲームでしか手に入らないのである。「FFX」に数あるミニゲームの中でも最も単純明解なこのイベント、慣れてしまえば確実に「火星の聖印」をゲットできる。ただし、根気は必要。やる前からあきらめず、ぜひ挑戦してみるべし。

雷の基礎知識
　雷には発生頻度に傾向があり、それを理解することでミニゲームの難易度が変わってくる。ぜひ以下を理解したうえで臨まれたい。

ティーダの状態によって発生頻度は変化する。
　ティーダがどのような状態にあるか、これによって雷の発生頻度が変わってくるのである。具体的には、ティーダが立ち止まっている時が最も発生しやすく、逆に動いている時は少なくなる。歩いている状態を発生頻度「並」とすると、走っている時は「並」よりもさらに少なくなるのだ。また、避雷針のすぐそばにいる場合は、ティーダがどのような状態にあっても雷は発生しない。

場所によって発生頻度は変化する。
　雷平原の落雷確率は一律ではない。場所によって発生頻度の設定があるのだ。具体的には、グアドサラムから雷平原・南部に入ってすぐのあたりや、旅行公司から雷平原・北部に入ってすぐのあたりが発生頻度が高い。それを知るには、立ち止まってみれば発生の多い・少ないはだいたい予想できるだろう。もちろん、雷避けに挑戦するのであれば、発生確率は高い方が効率は良い。

雷避けの基本ルール
　アイテムを得るには、「連続○回」雷を避けなければならない。この「連続」というのは「通算」とは異なり、まさしく「連続して」避けなければならないことを示す。つまり、「今とりあえず50回避けて、今度また100回避けよう」というようなことはできない。200回なら200回をきっちりその場で連続して避けなければ成立しないのである。即ち、その間に一度でも雷に当たればゼロに戻ってやりなおし。まさに根気との勝負とも言えよう。また、記録が途切れるのは何も雷に当たった時だけではない。その他にも「やってはいけないこと」がある。

セーブをしてはいけない。
　記録に挑戦する途中、失敗をおそれてセーブしておこう、などという予防策は不可。セーブをすると記録がリセットされるのでやってはいけない。ただし、セーブスフィアにさわるだけならOK。

マップを切り換えてはいけない。
　「ここはなかなか雷が落ちないな」と、場所を移動することもあるだろう。だが、例えば雷平原・南部から北部に移動するような、マップの切り換えだけはやってはいけない。そこで記録がリセットされてしまうぞ。

雷に当たってはいけない。
　言うまでもないが、雷に当たったらやり直し。

では、具体的に避けてみよう。
　まず、大前提。「エンカウントなし」の装備を付け、戦闘の発生を無くそう。戦闘が起こる状態での雷避けはかなり困難である。エンカウント時のエフェクトを雷と勘違いしてしまうほか、戦闘終了してマップに切り替わる直前で雷が発生してしまうと避けようがない（マップが見えるとすでに光っていた、ということもしばしば）。集中力も途切れてしまいがちなので、「エンカウントなし」は必須である。「エンカウントなし」は清めの塩×30を材料に改造で付けられるが、それよりも盗まれた祈り子の洞窟でゴーストあたりと戦っていれば、そのうち「エンカウントなし」の付いた装備を落とすだろう。この方が入手確率は高いし、アイテムを消費する手間やリスクもない。

　一応参考までに記しておくと、蛍光灯が画面に映り込むような状況でゲームをしていると、雷避けは難しい。また、部屋の中に点滅するものがあったら止めておいた方がいい。さらに、トイレは事前に済ましておこう。もし挑戦中にどうしてもトイレに行きたくなったらポーズをかけ、ポーズを解除する時には指を○ボタンに添えた状態で、左手でポーズを解除するといい。ポーズを解除した瞬間に雷が発生することもなくはないからである。

　チャレンジしてみればわかるが、並の反射神経さえあれば、画面が光ってから○ボタンを押せば雷を避けるのは難しくはない。どうしても難しいという人は、おそらく雷の「音」に惑わされているのだ。気休めかもしれないが、スピーカーのボリュームをゼロにしてみるといい。あとはプレイヤーの根気のみ。攻略法などは存在しない。ひたすら画面に集中し、光ったら避ける、これの繰り返しである。指に疲れを感じたら、その場でポーズするか避雷針のそばで休もう。