FFX-2・オーバーソウルの考察

 戦闘中、突然「○○がオーバーソウル!」と表示され、その敵がウソのように強くなってしまったことはないだろうか?特にゲームをプレイし始めた直後には驚かされるが、実はこれは「オーバーソウル(OS)」と呼ばれる現象。簡単に説明すると、同族を倒され続けた恨みが魔物に乗り移り、怒りでパワーアップするというものだ。

 本作に登場する魔物はほとんどが「
」に分類されている。狼族、ヘルム族、邪眼族などがそれだ(ライブラで確認可能)。ある特定の「族」を一定数倒し続けると、次にエンカウントした同族がオーバーソウルするというしくみ。たとえばビサイド島でコヨーテ(狼族)を多数倒していると、次にナギ平原で出会ったワイルドウルフ(これも狼族)がオーバーソウルするという具合に、同じ族であれば種別は関係なくオーバーソウル対象となる。初めて出会ったはずの敵がいきなりオーバーソウルするのはこのため。場合によってはボスモンスターがオーバーソウルすることだってあり得るわけだ。

 「何体倒すとオーバーソウルするか」は、族によってそれぞれ決まっている。この数値を「
オーバーソウルカウント」としよう。そして一度オーバーソウルしてしまうと、以後は倒すまで何度でもオーバーソウルし続ける。オーバーソウルした敵は強さがケタ違いに上がるため、かなわないからと言って逃げてばかりいると、その族に出会う限り何度でもオーバーソウルするのだ。なんとか頑張って倒してしまうしか回避方法はない。倒すことができると「オーバーソウルカウント」はリセットされ、またゼロから蓄積される。そして再度一定数の同族を倒して規定カウントを満たすと、またオーバーソウルするというしくみ。

 が、オーバーソウルはプレイヤーにとって決して不利な面ばかりではない。オーバーソウルした敵は攻撃力・防御力・HPなどすべてのステータスが跳ね上がるものの、同時に経験値や獲得ギル、盗めるアイテムや落とすアイテムも
グレードアップするのだ。

 また、ゲーム中に登場するすべての「オーバーソウルする可能性のある敵」をオーバーソウルさせたプレイヤーには、非常にレアなごほうびが用意されているぞ。それが「
シンラ君の魔物辞典」だ。飛空艇でシンラ君に話しかけると見ることができるこの辞典、出会った魔物のデータが書き込まれていくのだが、真のコンプリートは「オーバーソウル対象」の魔物をすべてオーバーソウルさせた時。すべてのデータが揃うとシンラ君からリザルトプレート「天地の破壊者」がもらえるのだ。どの敵がオーバーソウルする可能性があるかは、魔物辞典を見ればわかるようになっている。

 ある特定のモンスターをオーバーソウルさせるコツは、そのモンスターと同じ「族」を倒し続け、いずれかがオーバーソウルしたら逃走。以後同族との戦闘は避け、目的のモンスターとのエンカウントを狙えばいい。

オーバーソウルした魔物に発生する現象

・「オーバーソウル!」表示の後、体が青く明滅
・HP、攻撃力、防御力などあらゆるステータスが強化
・落とすアイテム、盗めるアイテムが変化
・それまでに与えたダメージが全回復
・ステータス異常が全回復

特定の魔物をオーバーソウルさせる際の注意点

 やり込み派にとっては、ある特定の魔物のオーバーソウルを狙う場合もあるだろう。が、その際にちょっとした注意点があるので、記憶しておいてほしい。

 まず、こちら(味方パーティ)が先制した場合は敵の行動開始に遅れが生じる。即ち
オーバーソウルに関してもワンテンポ遅れて発動するのだ。オーバーソウルする予定の魔物を先制で倒してしまうと、その魔物はオーバーソウルしたことにはならない(辞典にも登録されない)が、オーバーソウルカウントはゼロに戻ってしまうので注意しよう。

 もう一点は、目当ての魔物が複数現われた場合。ついついボタン連打で攻撃してしまいがちだが、一体を倒した時点でオーバーソウルカウントを満たし、その場にいる同族がオーバーソウルすることもよくある。この時、勢い余って倒してしまわないように。オーバーソウルするところを見ずに倒してしまった場合、やはり辞典には登録されないままオーバーソウルカウントがゼロに戻ってしまう。特定の魔物からのオーバーソウル時に得られるアイテムを狙う時は特に注意しよう。同族が複数現われた時は、ボタン連打厳禁。

種族別・オーバーソウルカウント一覧
種族名 該当する魔物 カウント
コヨーテ、ワイルドウルフ、キラーハウンド、
ホワイトファング、カニス・マヨル、ルプス、
ティンダロス
22
ダイブペッカー、イーグル、ファルコン 12
プリン ブループリン、イエロープリン、ペールプリン、
ホワイトプリン、レッドプリン、ブラックプリン
20
トカゲ ゲッコー、アガマ、スキンク、アノール、
アーケオシリス、ラセルタ
18
バイトワスプ、ピアシングバグ、アサシンビー、
ベスパ、ワスプキィーン
18
植物 プルプレア、レウコフィラ、セファロタス 12
ヘルム サレット、ビコケット、バービュート、アーメット、
バシネット、ヘビーサレット
14
エレメンタル イエローエレメンタル、ホワイトエレメンタル、
レッドエレメンタル、ゴールドエレメンタル、
ブルーエレメンタル、ダークエレメンタル、
ブラックエレメンタル
16
ブレード タコーバ、バロング、キングタコーバ 14
邪眼 アーリマン、フライアイ、バーティゴ、デスゲイズ 10
ホーンズ ナスホルン、クアトロホーン、バリーヴァルハ 12
巨人 フリムスルス、ギガース、ガグ 8
巨鳥 シャンタク、ズー、ルフ 12
妖蛇 ククルカン、グクマッツ、チャク 10
キノコ イビリタケ、ヤマイタケ、イビリスギタケ、アヤメタケ 12
ドレイク レッサードレイク、スパインドレイク、
ボルトドレイク、グレータードレイク、エルダードレイク
18
サハギン サハギン、サハギンチーフ、サハギンプリンス 12
キマイラ プロトキマイラ、ゴーキマイラ 12
鉄巨人 鉄巨人、ウルフラマイター 10
ボム ボム、デトネイター、ボルケーノ 14
地虫 クリーパー、ハガーバグ、ヘキサフィート、
キングヴァーミン、インセクトマザー、クリティカルバグ
12
ウォーム サンドウォーム、アースウォーム 24
ハイズォ ハイズォ、ディープハイズォ 14
テンタクルス テンタクルス 8
ゲル ヒュージゲル、バリアブルゲル 22
古代魚 クシファクティヌス、ディニクチス 16
オチュー オチュー、ねぼけオチュー、あばれオチュー 12
クァール クァール、クィーンクァール 14
モルボル モルボル、モルボルグレート 24
アーマー ディフェンダー、アイアンサイド 18
ベヒーモス ベヒーモス、フンババ 20
ドラゴン フレイムドラゴン、ザラマンデル、ルブルムドラゴン 6
マイマイ ロックマイマイ、マウントマイマイ 7
機士 ゼロ式機士、99式機士 14
アダマント アダマンタイマイ、アダマントータス 9
イーター チョコボイーター、グローブイーター 6
トンベリ トンベリ、メガトンベリ 16
サボテンダー サボテンダー、ジャボテンダー 15
ジオ ジオパラウド 4
霊獣 護法のガーディアン 6
聖獣 秘法のガーディアン、アジ・ダハーカ 10
クモ ボリスパイダー、アラーネア 8
ウェポン アルテマウェポン、オメガウェポン、
すべてを捨てし者
10

オーバーソウルしない種族

以下の種族はいかなる場合であってもオーバーソウルすることはない。
・機兵(襲機兵、砲機兵)
・マキナ(○○マキナ、マキナ○○、レコーダー、エクスペリメント)
・火蛇(ヘビマシンガン、ショットパイソン、キャノンバイパー、ガトリングコブラ)
・邪鬼(ザルワーン、ワラン、エルダーザルワーン、アラースト)
・異界(ホーント、ファントム、ワイト、グレートホーント、リッチ)
・妖魔(パリカー、タローマティ、ジャヒー)
・魔人(デーヴァ、アカ・マナフ、アエーシュマ)
・妖石(トゥーム、モニュメント、エピタフ、ドルメン)
・召喚獣(バハムート、イフリート、イクシオン、ヴァルファーレ、ようじんぼう、
      シヴァ、メーガス三姉妹、アニマ)
・人間(ルブラン一味、青年同盟の戦士、新エボン党の警備兵、バラライ)
・ロンゾ族(ガリク=ロンゾ、ロンゾ若衆)
・幻光体(アカギの影、リュック、パイン、バラライ、ギップル、ヌージ、シューイン)
・チョコボ
・一体しか存在しない魔物(アンラ・マンユ、トレマ、ヴェグナガンとその部位)

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