FFX-2クリーチャークリエイト・クリーチャーバトル
このサブゲームはインターナショナル版の追加要素です。オリジナル版にはありません。

クリーチャーをバトルに参加させる
 捕獲したクリーチャーはもちろん、通常戦闘・コロシアムともにバトルに参加させることができる。メインメニューの「バトルメンバー」を選ぶと、左端にユリパと、その仲間になっているクリーチャーの名前が表示されるはずだ。そこから、実際にバトルに参加するメンバーをチョイスすることが可能。この際、ユリパのいずれかとクリーチャーを混在させることもできるし、クリーチャーだけにすることもできる。ただし、無尽蔵になんでもできるわけではない。ここで重要なのが、

クリーチャーの「サイズ」という概念。

 捕獲の際に仕掛けたポッドを、魔物のサイズに合わせてS・M・Lの中から選んだように、クリーチャーにはサイズの概念がある。簡単に言えば小・中・大で、クリーチャーの身体の大きさで分類されている。ちなみにユリパ(人間族)はいずれもSサイズとなる。小さなサイズのキャラクターならば一度のバトルに複数参加できるが、大きなサイズは数が限られてくる。以下、わかり易く説明してみよう。

 バトルに参加できる人数の枠の合計を、仮に「3」としてみる。そしてSサイズのクリーチャーを「1」、Mサイズを「2」、Lサイズを「3」とする。前述の通り、バトルに参加できるのは合計で「3」までだ。つまり、Sサイズ「1」のクリーチャーは、「1+1+1」で合計3体までバトルに参加できる。反対にLサイズ「3」のクリーチャーはその1体しかバトルに参加できないというわけ。即ち、バトルメンバーのパターンは以下の3パターンとなる。

・S+S+S
・S+M
・L

 SサイズやMサイズでバトルメンバーを構成した場合、互いを補助しながらの戦闘が可能になり、安全にバトルを行える。逆にLサイズのみをバトルメンバーにした場合、前述のルールに従ってバトルに参加できるのはその1体のみとなる。Lサイズのモンスターは比較的強めに調整されておりHPも総じて高めだが、仲間の補助を受けることができない。HPがゼロになったとたんにゲームオーバーとなるので、緊張感溢れるバトルになるだろう。Lサイズのクリーチャーをバトルに出す場合には、装備や使用可能なアビリティに気を配りたい。特に回復手段は必ず持たせておきたいものだ。

 バトルメンバーを決定したら、クリーチャーにもユリパ同様に装備をさせよう。まずはリザルトプレートから。もちろん任意のものを選ぶことができる。続いて装備したリザルトプレートに装着されているドレスフィアの中で、そのクリーチャーの装備ドレスを決定してあげよう。あとはアクセサリーを装備し、いよいよバトルに出陣だ。

クリーチャーの戦闘中の行動

 大前提として、プレイヤーはクリーチャーに直接指示を出すことはできない。クリーチャーはそれぞれ独自の思考を持っており、それに基づいて己の判断で行動する。場合によってはなかなかプレイヤーの望む行動を取らないこともあり、かなりヤキモキさせられる。絶対に通用しない攻撃を繰り返したり、吸収されてしまう属性で攻撃したり……。新しいアビリティを覚えれば、無意味にそれを乱用したりもする。そんなことをしているうちに、パーティは大ピンチに!なんとかならないものか?

 とは言え、それは捕獲直後のこと。クリーチャーは何度も戦闘を経験するたび、学習していくのだ。特にすでに対戦経験のある魔物に対しては、驚くほど賢い行動を取ることすらある。通用しない攻撃は使わなくなり、弱点を攻められるようになる。また、仲間に特定の属性を持つ者がいた場合などは、その属性の攻撃を使った回復をしてみせたりと、プレイヤーも気付かなかったような行動を見せ、参考になるものだ。シェルやプロテスを使用した敵に対してデスペルを使うなど、自分の持つアビリティも最大限に活用するようになるだろう。

 よって、捕獲直後のクリーチャーだけでパーティを組むのは避け、ある程度賢くなるまでユリパのいずれかがサポートしてやるようにするといい。それだけで、クリーチャーの無駄な行動による不本意な敗北は避けられるだろう。

 また、「指示は出せない」と記したが、実はある程度の思考の操作は可能になっている。それが「応援ゲージ」だ。以下を読み進めてもらいたい。

応援ゲージの持つ意味を知る

 クリーチャーがバトルに参加していると、画面左上に表示される5つの星マーク。これは「応援ゲージ」と呼ばれるものだ。言わば、クリーチャーの「やる気」を示しているもの。通常は星3つが点灯しているはず。これが「普通の状態」である。そこで、試しにコントローラーの右スティックを1回押してみてほしい。すると、星がひとつ増えるはずだ。もう1回押すと、星が5つ点灯する。反対に、コントローラーの左スティックを1回押すと、星がひとつ減る。

 この行為に何の意味があるのだろうか?大前提として覚えておいてもらいたいのは、星が多いほどクリーチャーは攻撃的になり、敵に多くのダメージを与えるべく行動するようになる(命中率も上昇)。反面、敵から受けるダメージは増える。それでも回復行動そっちのけで、敵への攻撃を優先しがちになる。逆に、星の数が少ない場合、クリーチャーは回復・補助を優先し、敵の攻撃から受けるダメージも低くなる。余裕があれば攻撃(ただし命中率は低下)、というように思考が変化するのだ。

ゼロ 1つ 2つ 3つ 4つ 5つ
表示 もうイヤだ あきらめない 元気出そう いい感じ かなり強気 攻めまくり
攻撃力
命中率
0.25倍 0.5倍 0.75倍 1倍 1.25倍 1.5倍

※表中「攻撃力&命中率」の倍率と同様に、「敵から受けるダメージ量」も変化

 つまり「応援ゲージ」は、本来意図的に指令を出せないクリーチャーに対し、プレイヤーの意志をある程度反映させることが可能なものであるということ。状況に余裕がある時は星を増やして、クリーチャーに攻撃を優先させる、ピンチの時には星を減らして守りに徹する、といった作戦をクリーチャーに伝えることができるのだ。ただし、それでも使用するアビリティまでは指示できないので、あとはクリーチャーの思考が頼りとなる。事前に育成や装備などでクリーチャーが使えるアビリティを限定してやれば、戦闘を有利に進めることもできるだろう。

応援ゲージをより活用するには

 上の説明を読むと、応援ゲージは最終的に運だのみとも思えるシステムのようだが、そうではない。星が最大ならば攻撃力は増え(防御力は下がる)、星が最小なら防御力が増える(攻撃力は低下)。このことを利用すれば、こちらの攻撃が敵にヒットする瞬間に星を増やして(右スティックを押して)ダメージを増やすことができ、反対に敵の攻撃を受ける瞬間には、星を減らして(左スティックを押して)ダメージを抑えることができるのだ。クリーチャーの戦闘中はただボケーッと観戦に徹するのではなく、頻繁に応援ゲージを操作することが勝利に繋がるのである。

 応援ゲージの入力はターンに縛られず、完全にリアルタイムで行うことができる。「敵に攻撃する瞬間」「敵から攻撃を受ける瞬間」に操作できるので、まさにクリーチャーと一体となり戦闘に参加することができるのだ。

ポイント
・敵からダメージを受ける瞬間だけ応援ゲージ(星の数=やる気)を減らす
・敵に攻撃する瞬間に応援ゲージ(星の数=やる気)を上げる

応援ゲージ操作上の注意

 左スティックを押していくと、星がひとつも点灯しない状態にすることもできる。これはクリーチャーに「逃亡」を指示することになる。この状態で味方クリーチャーにターンが回ると、そのクリーチャーは「もうイヤだ!」と戦闘から離脱するのだ(もちろん、逃げられないボス戦などでは無効となる)。通常戦闘ならばまだいいが、コロシアムではそれ即ち「トーナメントでの敗北」となるので注意したい。

 ただし、星ゼロの状態では敵から受けるダメージも最小となるため、利用する価値はある。つまり、敵から攻撃を受ける瞬間だけ星をゼロにし、味方にターンが回る前に星を増やすという操作をすることで、ダメージを最小限に抑えつつ逃亡を防ぐ、といったことが可能なのだ。ただしくれぐれも、味方にターンが回る瞬間(アクティブタイムバーが緑色で満タンの状態)だけは星ゼロにしてはいけないぞ。基本的に、「Wait Mode」の表示がある間や、味方クリーチャーがすべて「行動待機中(アクティブタイムバーが紫色)」ならば安全だ。

やる気(=星の数)をゼロにしてはいけない状況
・味方にターンが回る瞬間(ATBバーが満タンになる瞬間)
やる気(=星の数)をゼロにしてもよい状況
・すべての味方が行動入力済みで待機中(ATBバーがすべて紫色)
・敵の攻撃動作中(タイム表示が「Wait Mode」である)

バトルメンバーの「枠」を理解しておこう

 戦闘に参加させられる人数は、前述の通り「3つの枠」がある。最大3つ(Sサイズクリーチャー3体分)のその「枠」は、それぞれが原則としてユウナ・リュック・パインの「枠」として定義されている。どういうことかと言うと、ユリパいずれかがクリーチャーとメンバーチェンジした場合、新たにメンバーとなったクリーチャーは、誰かの「枠」を借りているにすぎないということだ。ややわかりにくいかもしれないが、重要なことなので理解してほしい。

 たとえば、ユウナの代わりにクリーチャーAをバトルメンバーに入れたとする。すると、そのクリーチャーAはソフトウェア内部的には「ユウナの枠」を借りてバトルに参加するということになる。これが何に影響するかというと、「過去に倒した敵の数によってダメージ量が変化する攻撃(サムライの「修練」など)」をクリーチャーAが使用した場合、その基準値はユウナのものが適用される。また、クリーチャーが敵を倒せば、その「倒した数」はユウナの枠に加算されていくということ。

 最も重要なのは「逃亡」について。ユウナの枠を借りているクリーチャーAがバトルで逃亡すると、内部的には「ユウナはかつてバトルで逃げたことがある」と記録される。仮にユウナ自身は一度も逃げたことがなくても、だ。つまり、「銀河天震」のように「一度も逃げたことがなければダメージに99999が加算」といった恩恵が消滅するということだ。「一度も逃げてないのに銀河天震が使えない」といった場合、たいていは知らず知らずうちに枠を借りたクリーチャーが逃亡したことが原因である。

 どのクリーチャーが誰の「枠」を借りているのかについては、メニュー画面には一切表示されない。メンバーチェンジ時に自分で把握しておくほかないのだ。Sサイズ3体とそれぞれが入れ替わった場合はまだわかるが、わかりにくいのがM、Lサイズのクリーチャーと入れ替わった場合。原則、Mサイズクリーチャーが一番上にいるメンバーと交代した場合は一番上の枠に、真ん中もしくは一番下のメンバーと交代した場合は真ん中の枠になる。Lサイズは、どのような場合でも一番上にいたメンバーの枠を借りることになる。

Sサイズクリーチャーがそれぞれのメンバーと交代した場合
ユウナ Sサイズクリーチャーと交代 Sサイズクリーチャー
リュック Sサイズクリーチャー
Sサイズクリーチャーと交代
パイン Sサイズクリーチャーと交代 Sサイズクリーチャー
(それぞれが位置関係変わらず交代)

Mサイズクリーチャーが一番上のメンバーと交代した場合
ユウナ Mサイズクリーチャーと交代 Mサイズクリーチャー
リュック リュック
パイン パイン リュック
(一番下の枠は見た目上は消滅)

Mサイズクリーチャーが真ん中のメンバーと交代した場合
ユウナ ユウナ ユウナ
リュック Mサイズクリーチャーと交代
パイン パイン Mサイズクリーチャー
(一番下の枠は見た目上は消滅)

Mサイズクリーチャーが一番下のメンバーと交代した場合
ユウナ ユウナ ユウナ
リュック リュック
パイン Mサイズクリーチャーと交代 Mサイズクリーチャー
(下の枠ではなく真ん中の枠に編入、下の枠は見た目上は消滅)

Lサイズクリーチャーが一番上のメンバーと交代した場合
ユウナ Lサイズクリーチャーと交代 Lサイズクリーチャー
リュック リュック
パイン パイン
(一番上の枠だけが残り、真ん中と下の枠は見た目上は消滅)

Lサイズクリーチャーが真ん中もしくは一番下のメンバーと交代した場合
ユウナ ユウナ Lサイズクリーチャー
リュック Lサイズクリーチャーと交代
パイン パイン
(場所にかかわらず、一番上の枠だけが残る。あとの2つは見た目上は消滅)

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